臍帯巻絡

2015/09/09

へその緒が赤ちゃんの首に巻き付く・・・「臍帯巻絡」とは?

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へその緒が赤ちゃんの首に巻き付く・・・「臍帯巻絡」とは?

赤ちゃんに栄養や酸素を送る役割の臍帯(へその緒)が赤ちゃんの首に巻きついている状態のことを臍帯巻絡と言います。臍帯巻絡になるとなにか問題が残るのではないかと心配になりますが、へその緒が巻きついていても、ほとんどの場合普通に分娩することが可能です。

臍帯巻絡ってどういう状態?

臍帯巻絡とは、赤ちゃんに栄養や酸素などを送る大切な役割を果たしている臍帯(へその緒)が赤ちゃんの体に巻きついている状態です。首に巻きついていることもあれば、手首や足首に巻きついていることもあり、ときには二重、三重に巻きついていることもあります。
首に巻きついていると聞くと、きちんと息ができるのか、などと心配になりますが、羊水の中で浮かんでいる状態の赤ちゃんが苦しくなるようなことはありません。

赤ちゃんが活発に動くことでへその緒が巻きついている状態になりますが、へその緒が通常よりも長い場合や逆子になりやすい赤ちゃんの場合に、より起こりやすくなります。臍帯巻絡が起こる確率は、全体の約2割です。

臍帯巻絡になると何かリスクがあるの?

臍帯巻絡は、胎内ではほとんどリスクがありません。ただ出産時には、少し注意が必要です。へその緒が首に巻きついている状態のまま産道を通ると、へその緒が圧迫されて胎児が酸素不足の状態になることがあります。 しかし、医師や助産師は赤ちゃんの頭が出てきたとき、へその緒が巻きついていた場合にはすぐにへその緒を外す処置をするため、ほとんど問題が残ることがありません。

まれにへその緒の血行不良や巻きつきが理由で赤ちゃんに影響が出る場合には、帝王切開での出産になったり、出産時に臍帯を切断する処置が取られます。

臍帯巻絡は治すことができるの?

臍帯巻絡は、羊水の中で赤ちゃんが活発に動くことで起こります。赤ちゃんが動かないようにすることなどはできないため、今のところ治療法がありません。

超音波診断でへその緒が巻きついている状態が確認されても、赤ちゃんに血流障害などがなければ特に処置は行わず普通に分娩できるので、安心しましょう。また、出産時に赤ちゃんが血流障害などでぐったりする新生児仮死になったとしても、産婦人科医が蘇生処置をすぐに行うため、後遺症をもたらすことはほとんどありません。


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