抗生物質

よく抗生物質を処方されるけど、子どもに悪影響はないの?

体調不良で病院を受診すると、様々な薬が処方されます。風邪の子どもに抗生物質を処方されることに不安を感じているママからの相談に、お医者さんや看護師さんはどのように答えているでしょうか。

ママからの相談:「風邪で抗生物質を処方され、何か問題がないか心配です」

かかりつけの内科の医師は、子どもが風邪などで受診すると、たいてい抗生物質を処方します。病気によっては抗生物質が治療に欠かせないようですが、そうでないときも飲んで問題はありませんか。抗生物質をなるべく出さない医師もいると聞きますが、抗生物質にはどのような問題がありますか。かかりつけの医師にはお世話になっているので病院を変えたくないのですが、抗生物質のことが心配で気になっています。(40代・女性)

重症化を防ぐために、抗生物質を処方することも

重症化を防ぐために大事をとって、抗生物質を処方することもあります。その理由や、風邪の治療、服薬のポイントについて教えてくれました。

風邪の原因は、ほとんどがウイルスといわれています。抗生物質は細菌を殺すものですので、そのため普通の風邪であれば、対症療法といって咳に対しては咳止め、熱に対しては解熱剤というように症状に対して内服をして自分の免疫力で徐々に治っていくのを待つしかありません。ウイルスで特効薬があるものは、インフルエンザウイルスなど数が限られています。一方で、ほとんどの細菌に対しては抗生物質を内服または点滴すれば治すことができます。(内科医師)
お子さんや高齢者、免疫が低下している人の場合には、ウイルスがメインの風邪であっても、ウイルス感染で弱った喉や鼻の粘膜に細菌が一緒に感染していることもあり、対症療法だけにしていると重症化することもあります。それらを考慮して、大事のために相談者の方のかかりつけ医が処方している可能性があります。心配であれば、一度、相談してみてください。(内科医師)
抗生物質は重篤な感染症でなければ、処方されるのは3日分くらいと考えます。短期の使用でしたら問題ないでしょう。また、症状がよくなっても体内に菌が残っている場合もありますので、処方された分は飲みきってください。(消化器科看護師)

胃腸障害などの副作用や、耐性菌の問題も

抗生物質には副作用や、抗生物質が効かなくなってしまう耐性菌の問題があります。また、アレルギーを起こした場合は、すぐに医師に報告してください。

抗生剤の副作用は胃腸障害が主で、小さいお子さんは下痢しやすくなりますが、服用を止めたら改善します。服用してアレルギーが出ることもあるので、もしアレルギー様の症状が出たらすぐに中止して医師に報告してください。長期に渡って同じ抗生剤を服用すると耐性菌が作られ、感染しても抗生剤が効きにくくなる場合がありますので、医師に処方してもらった用法・容量をきちんと守りましょう。(消化器科看護師)
耐性菌とは、本当に抗生物質が必要でないときに内服したり、感染を繰り返して仕方なく使用したときに、菌が抗生物質が効かなくなるように徐々に形を変えて強力化し、耐性をつけたものです。これにより、本当に抗生物質が必要な感染症(肺炎、髄膜炎、腎盂腎炎など)にかかったときに、使える抗生物質の量が限られてしまうことがあります。(内科医師)

細菌感染による重症化を防ぐため、大事をとって抗生物質を処方することもあるようです。問題としては、胃腸障害などの副作用、アレルギー、耐性菌などがありますので、内服するときには必ず医師の処方を守ってください。


2015/09/19

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