同時接種

ワクチンの同時接種は問題ないの?副作用は?

最近では、子どもの予防接種を同時に何本も打つクリニックも多いようです。副作用が出たときのことを考えて、同時接種に不安を持っているという悩みに対し、専門家の皆さんは何とアドバイスしているでしょうか。

ママからの質問:「ワクチンの同時接種のデメリットって何ですか?」

1歳になると予防接種が一気にやってきます。小児科に行くと、「今回4本同時に打てます」といわれたので、4本打って帰ってきました。それを友達に報告すると、後遺症が何か出たときに、どの接種に反応したのかわからなくなるから、1本または同時接種2本までだと思うといわれ、ハッとしました。幸い何もなかったのですが、同時接種って大丈夫なんでしょうか。(30代・女性)

同時接種は問題ないどころか推奨されている

赤ちゃんが接種する必要のあるワクチンの数は多く、感染してしまう前にできるだけ早く接種し終える必要があることから、同時接種は推奨されているということです。

結論からいうと同時接種は問題ありません。世界中ですでに同時接種は行われていますが、特に問題ないといわれており、日本小児科学会も同時接種を推奨しています。その理由ですが、日本の赤ちゃんが1歳前に接種すべき主なワクチンは6~7種類あり、任意のロタウイルスワクチンやB型肝炎ワクチンなども加わると、より数が増えることもあります。何回か接種しないと効果が出ないワクチンもあり、接種回数は15回以上にもなります。(内科医師)
生ワクチンですと、次の接種までに1カ月以上間隔をあける必要があり、その間にも感染の可能性があること、何度も通院して痛い思いをさせるより1度で済ませようと、同時接種を推奨する医師も増えています。小さいお子さんは接種しなければならないワクチンがたくさんありますから、早めに済ませるためにも、同時接種してもかまいません。(産科看護師)

同時接種で副作用リスクが高まる心配はない

副作用の心配については、単独接種でも同時接種でもそのリスクは変わらないとのこと。すべての接種を早めに済ませ、感染を防ぐことのほうが重要だというアドバイスでした。

10本のワクチンを同時接種しても子どもの免疫力全体の0.1%くらいしか使用しないといわれています。同時接種をしたからといって、副反応が出やすくなったり、特別な副反応が出たりすることもありません。つまり単独で接種したとしても、同時に接種したとしても、接種後になんらかの症状や病気が見られる場合はあり、これを有害事象と呼びます。(内科医師)
予防接種で死亡というニュースが出るとお母さんたちは不安になりますが、有害事象がワクチンと無関係、つまり偶然に起こることもありますし、重大な副作用が起きる確率は極めて低いので、接種しないことでお子さんが病気にかかるリスクと比べてみてください。(内科医師)
小児科では同時接種の場合、皮膚の発疹などのすぐに出る副反応に気づけるように、少なくとも2.5cmずつ間隔を開けて打つようにしています。(内科医師)

同時接種は赤ちゃんが打つべきたくさんのワクチンを、できるだけ早く接種し終えることで、感染の機会を減らすことができるため、推奨されています。身体への負担や副反応などに関しては、そのリスクは単独接種でも同時接種でも同じです。


2015/09/23

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