同時接種

予防接種は、なぜ同時摂取はOKで、単独だと間をあけるの?

子どもの健康のため、できれば受けさせたい予防接種。しかし、数が多く、接種させるタイミングに頭を悩ませる人も少なくありません。同時接種は問題ないのに、なぜ単独だと間をあけなければならないのでしょうか。専門家に聞いてみました。

ママからの相談:「同時接種はOKなのに、なぜ単独だと間をあけるの?」

不活化ワクチンの同時接種は何種類でも問題ないといわれますが、なぜ単独接種は中6日あけなければいけないのでしょうか。予防接種の場合、重篤な副作用は接種後30分以内に起きると聞きました。同時に受けて2つの予防接種の副作用が重なるよりも、少しずつでもタイミングずらして様子を見た方が安全だと思うのですが・・・。それとも、中途半端に間をあけることで免疫ができにくいなどの問題があるのでしょうか。(30代・女性)

間をあけるのは副作用の観察と、ワクチン同士の作用を避けるため

接種の間をあける理由は、副作用をみるためとワクチン同士の作用を避けるためのようです。

不活化ワクチンは、接種して短時間で副作用が起きやすいので、同時に2つの予防接種を行うと、どちらに反応したかわからなくなるため、余裕を持って接種した方がよいとされています。(産科・婦人科看護師)
原則として生ワクチンは4週間以上、不活化ワクチンは1週間(中6日)以上の間隔をあける必要があります。理由は、副作用が出ないかをみるためと、立て続けに接種するとワクチン同士の作用で抗体が作りにくくなることです。(産科・婦人科看護師)
ワクチンの数も多いですから、スケジュールが立てにくいと思いますが、受けられる年齢になったら、早めに接種してください。(産科・婦人科看護師)

同時接種は子どもを病気から守るため。できるだけ早めの接種を

間をあけて副作用をみながら接種するのが望ましいといえますが、それだと時間がかかり過ぎてしまいます。同時接種は、できるだけ早く接種して子どもを病気から守るためのものです。

ワクチンで予防できる病気を総称してVPD(Vaccine Preventable Diseases)といいます。同時接種がすすめられている理由は、副反応の心配はほとんどないために同時摂取することが可能なことと、より早く摂取した方がそのぶん病気を予防できるからです。単独で期間をあけながら摂取すると、すべて摂取するまでに時間がかかり、その間に子どもが病気にかかる可能性があります。(看護師)
予防接種には、生ワクチンと不活化ワクチンがあります。欧米では、不活化ワクチンは、複数のワクチンを接種しても免疫応答が可能なことから、不活化ワクチン接種には間隔をあける必要がないとされており、日本でも同時接種をすすめる動きがあるようです。(産科・婦人科看護師)
同時接種可能なワクチンを単独で摂取する場合に一週間ほど期間をあけなければならない理由について保健所で調べましたが、明確な理由はないようです。あえていえば、不活化ワクチンも100%安全なものとはいえないため、副反応が出ないことを確認してから次のものを摂取するということのようです。(看護師)

副作用が出ないか確認しながら一つずつ接種するのが望ましいものの、時間がかかってしまうため、その間に子どもが病気になる可能性があります。同時接種は病気と副作用を比較して、より軽い方を優先した結果といえそうです。


2015/09/21

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