インフルエンザ

2015/09/22

負担が大きいインフルエンザの予防接種は、効果あるの?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

負担が大きいインフルエンザの予防接種は、効果あるの?

子どもを病気から守る予防接種。でも、その費用は結構な負担となります。予防接種で100%病気を防げるわけでもなく・・・。はたして、予防接種をする意味はあるのでしょうか。専門家に聞いてみました。

ママからの相談:「インフルエンザの予防接種は有効ですか?」

毎冬、インフルエンザの予防接種をしますが、子どもが3人おり、家族5人分はかなりの負担です。子どもは2回接種なので大変です。私がインフルエンザになると家の中が回らないので打たざるを得ませんが、子どもたちの予防接種は効果があるのでしょうか。接種してもインフルエンザになったことがあり、症状が軽いとも思えません。接種にお金を出すなら、診察で治した方が効率もいいのかと思います。(30代・女性)

重症化しやすいインフルエンザ。リスクを考えて

インフルエンザは重症化しやすく、変異を繰り返す傾向があります。重い症状になるリスクを考えると、やはり予防接種は受けておきたいところです。

インフルエンザワクチンは任意なので、必ず受けなければならないわけではありません。しかし普通の風邪と違って、急速に症状が進行します。けいれんや脳症を起こしやすいのも特徴です。子どもはインフルエンザにかかると、大人より重症化しやすいので、重症化のリスクを考えると、やはり予防接種をおすすめします。(産科・婦人科看護師)
インフルエンザのウイルスは毎年、変異を繰り返すため、前年度のワクチンでは効果がないことや、不活化ワクチンで抗体が減少するため、毎年、受けることを推奨しています。(産科・婦人科看護師)
たしかに子どもの治療費は負担額がなかったりするので、それも一つの考え方かもしれません。しかし、インフルエンザになってしまって高熱により重篤な脳症などを発症することも考えられます。(看護師)
子どもは理解して自分で手段を選択することができないので、私たち大人が判断してあげましょう。(看護師)

抗体とは抵抗力。ウイルスの侵入を100%防げるわけではない

予防接種を受けても100%病気を防げるわけではありません。うがいや手洗いをし、病気にかからないようにしましょう。

同じ悩みを持っている人は多いです。インフルエンザワクチンを1回しか受けない場合に抗体ができるのは50%程度で、2回目の摂取をすると抗体ができる可能性が70%以上になるそうです。つまり絶対に抗体ができるわけではないのです。(看護師)
抗体というのは抵抗力であってインフルエンザウイルスの侵入を防ぐものではありません。抗体があることで症状が悪化しないで済むということです。(看護師)
インフルエンザワクチンの効果を実感できなかったことがあったようですが、そのときは、おそらく抗体ができていなかったか、抗体の量が十分に作られていなかったのだと考えられます。(看護師)
接種するのは、お母さんが判断していいですが、ワクチンの接種に抵抗があるのでしたら、うがい、手洗いを励行するなど、普段の生活で風邪の予防を心がけてください。(産科・婦人科看護師)

予防接種の負担は大きなものですが、脳症などになるリスクなどを考えると、やはり受けておいた方が安心かもしれません。もっとも100%防げるわけではないので、普段から手洗いやうがいをし、病気にならないように心がけましょう。


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