鉄欠乏性貧血

2015/09/11

鉄剤に頼った方がいい?妊娠中の貧血のリスクと改善方法

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鉄剤に頼った方がいい?妊娠中の貧血のリスクと改善方法

妊娠中期になると鉄欠乏性貧血になる妊婦さんが多くなります。妊娠中の貧血は、妊娠期間中だけでなく、出産時や出産後にも影響を及ぼすため、鉄剤で早めに治療していくことが大切です。妊娠中の貧血の原因や赤ちゃんへの影響、治療方法や食事で気をつけたいことを知っておきましょう。

妊娠中に貧血になりやすい理由

妊娠中、お腹の赤ちゃんはママの血液から酸素や栄養をもらっています。そのため、妊娠すると必然的に血液量が増えるようになっていますが、赤血球の増加が追いつかず血が薄まった状態になってしまいます。そのため妊娠中は貧血になりやすいのです。特に、赤ちゃんに送られる栄養素の量が増える妊娠中期以降は、鉄欠乏性貧血を起こしやすくなります。

貧血の症状は、息切れや疲れやすい、体がだるいなど。体温調節がうまくいかず冷え症になることも。また、めまいや頭痛、舌炎などが起こることもあります。妊娠中だから仕方ないと思わずに、少しでも体調が悪ければ産婦人科で相談してみてください。

妊娠中の貧血は胎児に影響する?

妊娠中期以降の貧血は、軽いものであればお腹の赤ちゃんに直接の影響は少ないと考えられています。ただ、重度の貧血では、低体重出生児のリスクが高くなることも。
たとえ赤ちゃんへのリスクが低くても、ママが貧血で疲れやすくなっていると運動不足になったり、ふらついて倒れたりする恐れもあります。さらに、貧血が改善しないまま出産になると、血圧が下がって出血量が増え輸血が必要になるリスクもあります。そうなると、産後の回復も遅れ、血液から作られる母乳の出にも影響するので、できるだけ早いうちに貧血を改善することが大切です。

貧血の治療は鉄剤の服用が中心

妊娠中は妊婦検診で定期的に貧血のチェックを行うので、貧血があれば鉄剤が処方されます。胃の弱い人は鉄剤で胃が荒れることもあるので、胃薬も一緒に処方してもらうとよいでしょう。また、鉄剤で便秘になることもあるので、食物繊維を含む食品を取り入れるなど食事内容にも気をつけ、つらいときは医師に相談してください。紅茶などに含まれるタンニンは鉄分の吸収を抑えるため、鉄剤を飲んでいる間は控えるか、時間をずらして飲んだ方がよいでしょう。鉄剤を飲んでも赤ちゃんへの影響は心配ありません。鉄欠乏性貧血を改善するためにきちんと薬を飲むことが大切です。

貧血を予防する食事

食事で鉄分を補い、貧血を予防することも大事です。
鉄分を多く含むのは、レバーやあさり、ひじき、ほうれんそうなど。ビタミンCやタンパク質を同時に摂ると鉄分の吸収がよくなります。タンニンを含む紅茶や緑茶は控え、麦茶やほうじ茶、ルイボスティーなどで水分補給するのがおすすめです。


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