安全性

予防接種の安全性が不安・・・万が一の場合の対応は?

医療技術は日進月歩ですが、後になって有害だとわかった例や、副作用で死亡した例などを見聞きすると、不安になってしまいます。予防接種に関して、そんな不安に悩まされているママに対し、専門家の皆さんは何とアドバイスしているでしょうか。

ママからの質問:「予防接種を受けて何かあったときを考えると怖いです」

新しい予防接種の種類がどんどん増え、子宮頸がんワクチンのように後からやっぱりダメでしたということが、まだまだ起きそうで怖いです。新しい予防接種はどのように認可されているのですか。日本脳炎の予防接種で子どもが亡くなったことがありましたが、そのような場合は、どういった対応をしてもらえるのでしょうか。また、どういった応急処置が必要でしょうか。(30代・女性)

医薬品としての審査と実験を経て認可へ

新たなワクチンは、様々な分野の専門家による審査と慎重な実験が行われて初めて医薬品として認可されます。それでも、予測不可能な副作用もあることは事実です。

ワクチンは医薬品の扱いになるので、厚生労働省が医薬品医療機器総合機構に委託し、そのワクチンの安全性と有効性を審査します。審査委員は細菌学、ウィルス学、生化学、免疫学、生物統計学の担当者や小児科、内科、獣医科の医師などで成り立っています。その審査後の結果を踏まえて、再度、厚生労働省の会議にかけられて認可されるかが決まります。(内科医師)
質問者さんが心配されるように重大な副作用が起こらないように、非臨床試験、臨床試験を経て慎重に調査されています。非臨床試験は動物や細胞を使用し、臨床試験は実際に人に投与してどのような反応があるかみます。もちろん、試験中に重大な副作用が起きた場合は中止になります。このように安全と認められたものだけが、私たちに投与されているはずですが、人それぞれ反応が違うので、副作用が予測不可能なことも実際にはあります。(内科医師)

副作用が重ければ受診を。医療費の救済制度もあり

発熱などの副作用は心配ありませんが、けいれんなど重篤な症状がある場合は、すぐに受診を検討する必要があります。ワクチンとの因果関係が明らかな場合は、医療費の救済制度を申請できます。

ワクチンを接種した直後は、発熱などの風邪症状が出ることがよくあります。症状があっても、お子さんが元気にしていれば心配ありません。食欲がなく嘔吐を繰り返したり、ぐったりしている、意識がもうろうとしている、けいれんを起こす場合は、すぐに病院を受診してください。この場合、自宅での応急処置は難しいですが、水分が飲めるようでしたら、多めに水分補給してください。(産科看護師)
もし副作用が起きてしまったら、その症状に合わせて応急処置をします。たとえば皮膚にブツブツが出たら軟膏を出したり、呼吸が苦しくなったら酸素吸入をしたりします。ワクチンとの因果関係が明らかで、その副作用により通院や入院を余儀なくされた場合は、予防接種健康被害救済制度というものがあり、申請すると医療費などを負担してもらえます。(内科医師)

ワクチンは医薬品であり、専門家による審査と実験を経て認可されます。重篤な副作用が出た場合は、すぐに受診を検討しましょう。予防接種が原因で入院した場合などは、医療費の救済制度を申請できます。


2015/09/26

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