髄膜炎

2015/09/28

子どもの髄膜炎の2つの種類と予防法について

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子どもの髄膜炎の2つの種類と予防法について

子どもの髄膜炎では、特に細菌性髄膜炎に注意が必要です。体の不調を上手に説明できない小さな乳幼児がかかることが多いため、できるだけ早く異変に気づくことが重要となります。どのような経緯で発症し、どのような症状が見られるのでしょうか。

髄膜炎とは

大きく細菌性髄膜炎と無菌性髄膜炎の2種類に分けられます。

無菌性髄膜炎とは

無菌性髄膜炎は比較的小学生の子どもがかかりやすい病気で、頭痛・発熱・嘔吐の3つが主な症状として表れます。普通の風邪や胃腸炎などと間違えやすい症状ですが、さらに首の後ろ側が項部強直をおこして首を前側に倒しづらくなる症状が見られます。無菌性髄膜炎はこのような髄膜炎の症状が出ても髄液検査で原因が特定されないもので、ほとんどがウイルスによると考えられています。無菌性髄膜炎になってしまった場合は、熱や頭痛に効くお薬を処方してもらい安静にします。脱水症状がひどい場合は点滴を受けることもあります。辛い症状ではありますが1-2週間で元気になります。

注意が必要な細菌性髄膜炎とは

一方、細菌性髄膜炎は小さな乳幼児がかかる場合が多く、治療も簡単ではないと言われている病気です。症状は上記の無菌性髄膜炎のように頭痛・発熱・嘔吐などが起きますが、まだ体の不調を言葉で説明できない小さなお子さんの場合は、家庭での発見が重要です。子どもの元気がなかったり、おっぱいをあまり飲まない、熱がある、泣き声に力強さがない、などの気になる様子が見られたら病院で診察を受けるようにしましょう。

この細菌性髄膜炎の原因は主に肺炎球菌とヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)です。普段からのどや鼻の奥にあるこれらの菌が何らかの理由で髄膜へ入り込んだり、出産時のトラブルやその後の処置経緯の中での侵入であったりと、はっきりとした原因はわかりにくいようです。

原因がわかりにくく、症状も風邪と似ているため、発見が遅れることも少なくありません。さらに効果的に薬が効かない場合もあり、重症化してしまったり、後遺症が残る、あるいは命を落としてしまうことも起こりえます。

細菌性髄膜炎にならないために

細菌性髄膜炎を予防するために、ワクチンの予防接種が可能です。大事なことは、ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンの2種類とも受けることです。生後2ヶ月から接種できるので、計画的に予防接種のスケジュールを立てていくと良いでしょう。

細菌性髄膜炎はとてもこわい病気ですが予防接種は極めて有効なので、忘れないように接種しましょう。また小さなお子さんに普段の風邪の症状とは違う様子が見られたら、早めに医師に相談するようにしましょう。


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