ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群

2015/09/28

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の原因と症状、対処法は?

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ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の原因と症状、対処法は?

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群は、突然皮膚が赤くなりただれる皮膚疾患です。特に、乳幼児に発症することが多く、やけどのような症状に驚くママもいることでしょう。発熱をともない、重症化する恐れもあります。ここでは、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の原因と症状、対処法について紹介します。

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の原因と症状は?

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群は、皮膚が赤く腫れて剥離していく皮膚疾患です。まるでやけどのような症状が特徴で、ずるずると肌が剥がれていきます。乳幼児に多発する皮膚疾患として知られ、生後1ヶ月以内の新生児は重症化する可能性が高いので特に注意が必要といえるでしょう。

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群は、のどや鼻の粘膜に黄色ブドウ球菌が感染し、全身の血液に毒素がまわることが原因で発症します。この毒素は表皮剥奪毒素と呼ばれ、血流を通って皮膚に達します。黄色ブドウ球菌の毒素が皮膚に達すると、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群特有のさまざまな症状があらわれます。熱が出た後、口のまわりや鼻などが赤くなり、かさぶたを伴う水泡や湿疹、めやにがみられるのが大きな特徴です。

症状がすすむに従って、全身の皮膚がシート状に剥がれ始めます。さらには、喉の痛みやリンパ節の腫れを伴う場合もあります。また、肌を触ると痛みを感じるため、できるだけ直接触れないように気をつけてあげてください。

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の治療と対処法

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群が疑われたら、すぐに皮膚科や小児科などの医療機関を受診することが重要です。ほとんどの場合、入院した上で抗生物質の投薬や注射の治療となります。また、はがれた皮膚の所から体液がしみ出したり、蒸発しやすくなり脱水症状を起こしやすいため、点滴で水分を補給する治療も合わせておこなわれます。投薬後、およそ1週間で症状は改善していきます。赤みも薄くなり、剥がれていく皮膚もかさかさの乾いた状態にかわると、快方に向かっているサインといえます。

子どもの全身の皮膚が剥がれていく様子は、ママとして辛いものです。しかし、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群は、適切な入院治療を受ければ完治する皮膚疾患です。退院後の家庭での対処法は、できるだけ安静にし、こまめな水分補給と消化のよい食べ物を与えるとよいでしょう。また、皮膚の乾燥を防ぎ清潔に保つことも対処法として効果的といえます。

予防できない?ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群を予防するにはどうしたらよいのでしょう。残念ながら有効的な予防法はないようです。ママとしてできるのは、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の発症にできるだけ早く気付いてあげることです。 いつもより元気がない、機嫌が悪い、微熱があるなど、些細な変化を見逃さないようにしましょう。発熱の後に、全身が赤く腫れたり湿疹が表れたりしたら、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の可能性が考えられます。すぐに専門の医療機関を受診してくださいね。


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