BCG

2015/09/30

BCG接種の跡が真っ赤に腫れて膿まで・・・悪化してるの?

この記事の監修/執筆

皮膚科医 ・美容皮膚科医 /女医+(じょいぷらす)宇井 千穂

BCG接種の跡が真っ赤に腫れて膿まで・・・悪化してるの?

日本では、まだ結核感染が多くあり、予防のためにBCGワクチンは定期接種となっています。接種後、患部が真っ赤に腫れて黄色く膿(うみ)を持つことがあり驚いてしまうママも少なくないようですが、BCGについて宇井 千穂先生に詳しく聞いてみました。

ママからの相談:「BCG接種後、患部が腫れて熱をもっているが大丈夫でしょうか?」

1カ月ほど前にBCGの予防接種を受け、現在、その跡が赤く腫れて熱をもっており一部が膿んでいます。BCG接種時の説明には「1カ月後ぐらいに膨らみができ、黄色っぽいかさぶたのようなものができます」とありましたが、熱をもつほど腫れていても問題ないのでしょうか。最近、暑い日が続き、汗で腫れが悪化しているのではないかと思い、念のため病院で診てもらおうか悩んでいます。(20代・女性)

接種後1~3カ月かけて徐々に腫れが治まる

BCGを接種すると数日後に赤みが現れ、その約1カ月後に腫れや膿といった症状が一番ひどくなりますが、最終的に3~4カ月経つ頃には、小さな跡が残る程度に治まるというのが正常な反応です。

BCGの予防接種を受けると、一般的に2~3日で赤くなり始め、2週間ごろから針の痕に一致して発赤や硬結が生じ、1カ月後に腫れや膿といった症状が一番ひどく現れます。膿が出たり血がにじんだりして一見、化膿しているように見えますがこれは一般的にみられる反応です。1カ月を過ぎると、かさぶたができて、3カ月を過ぎると、かさぶたが取れて腫れも治まり、傷が目立たなくなっていきます。
BCGは結核を予防する生ワクチンです。接種後すぐには変化なく、10日後ぐらいから刺した針と同じ場所に赤い点ができて、日が経つにつれて、その赤い部分が徐々に大きくなります。このような反応は接種後1~2カ月頃に最も強くなり、場合によっては黄色いかさぶたや膿を持つこともありますが、3~4カ月程で小さな跡が残る程度に治っていくはずです。

3カ月経過しても治まらないときは病院を受診

かさぶたは無理に剥がすと感染の原因になるのでそっとしておき、入浴時はこすらずシャワーで流す程度でよいようです。3カ月経過後も腫れが引かないときは、病院を受診してみてください。

かさぶたは、無理に剥がしたりお子さんがかきむしったりすると感染の可能性が高まるので、 自然に剥がれるのを待ちましょう。予防接種をして3週間ほども経たないで、10日以内で腫れや膿が出てくる場合は、コッホ現象という一種のアレルギー反応のようなものと考えられます。このような場合はすでに体内に結核菌があると判断されます。その場合は病院での対応が必要なので、すぐに受診してください。
接種後1~3カ月後に脇の下のリンパ節が腫れることがありますが、2~3カ月で自然になくなり ます。 接種後3カ月を過ぎても膿が治まらない、一度乾いたところが再び膿んでくることがあれば、一度、病院を受診してみるとよいでしょう。 汗に関しては、こすったりせずに毎日ぬるめのシャワーで軽く流す程度にしましょう。接種した場所を清潔に保つことは必要です。

BCG接種後は、腫れたり膿を持つことがあるとわかっていても、実際に目の当たりにするとママも不安になってしまいます。しかし1カ月でピークを迎え3カ月で終息するというのが正常なので、もうしばらく様子をみて、他に心配な症状などがあれば病院を受診してみるのもよいと思います。


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