同時接種

2015/10/03

種類が多い赤ちゃんの予防接種、同時接種は必要?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

種類が多い赤ちゃんの予防接種、同時接種は必要?

出産すると、次々と訪れる赤ちゃんの予防接種のスケジュール調整で大忙し。複数のワクチンを同時に接種することをためらう人も少なくありませんが、同時接種には実際、何か危険があるのでしょうか。

ママからの相談:「同時接種の必要性と安全性について」

2人の子育て中で、3人目を考えています。1人目と2人目の出産後、予防接種の種類が多くてスケジュールを立てるのが大変でした。小児科の先生に「同時接種の方が早く終わるが、危険性もなくはない」といわれ、3人目のときにどうするか悩んでいます。同時接種は必要なのでしょうか。また、安全なのでしょうか。(20代・女性)

同時接種はむしろ推奨されています

ワクチンの進化によって、現在の医療従事者は、同時接種をすすめる方向に変わっています。単独接種でも複数接種でも危険はゼロではありませんが、副反応(副作用)の可能性はごく僅かのようです。

世界中ですでに同時接種は行われていますが、特に問題ないといわれており、日本小児科学会も同時接種を推奨しています。(内科医師)
単独接種でも同時接種でも、接種後になんらかの症状や病気が見られる「有害事象」は、ワクチンと無関係に偶然起こることもあります。重大な副作用が起きる確率は極めて低いといえるでしょう。(内科医師)
最近は、同時接種をしたからといって、副反応が出やすくなることや、特別な副反応が出るということはありません。(内科医師)
以前は複数のワクチンを同時に接種することは、副反応が起きた場合にどのワクチンに反応したのか判断しにくい点や、ワクチン同士の作用で抗体ができにくい点から問題とされていました。最近はワクチンが改良されて、副反応が起きにくく、複数を同時に接種しても抗体が作られるようになり、現在は同時接種が推奨されています。(産科・看護師)

感染してからではもう遅い病気も

過去の予防接種による事故の記憶からか、予防接種自体に恐怖を感じるお母さんも少なくはありませんが、予防接種は赤ちゃんを守るためのもの。同時接種の必要性を専門家に聞いてみました。

子どもが初めてかかる感染症には重い病気が多くあります。子どもは免疫力が弱く、かかってしまうと最新の医学でもいまだによい治療法のない病気があるため、まずは予防接種で感染を防ぐことが大切なのです。(内科医師)
日本の赤ちゃんが1歳前に接種すべき主なワクチンは6~7種類あり、任意のロタウィルスワクチンやB型肝炎ワクチンなども加わると、さらに増えます。何回か接種しないと効果が出ないワクチンもあるので、接種回数は15回以上にもなります。1種類ずつ打っていては免疫ができるまでに長い時間がかかりますが、病気は待っていていてはくれません。(内科医師)
同時接種は必要な免疫をできるだけ早くつけて子どもを守るだけでなく、保護者の通院回数を減らすことができますし、接種忘れなどがなくなります。「予防」という本来の目的を果たす意味で非常に重要といえるでしょう。(内科医師)

予防接種は免疫力の弱い赤ちゃんを守るためのもの。同時接種をとり入れて必要な予防接種をきちんと受け終わることが、危険な疾病から赤ちゃんを守る一番の方法といえそうです。


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