産後の心の悩み・ストレス

2014/09/26

産後クライシスを防ぐためにできる、たった2つのこと

この記事の監修/執筆

産後出張ケアセラピスト熊野 薫

産後クライシスを防ぐためにできる、たった2つのこと

昨年だったか、NHKの番組で、「産後クライシス」という言葉が取り上げられました。 日本語に訳せば、産後危機。 もちろんこれは造語だそうですが、産後、夫婦の間に決定的な感情の溝が産まれることや、 産後に夫婦仲が険悪になったり、場合によっては離婚という結論になることなどを指して、 こう名付けられたそうです。

かくいう私も、産後3年くらいまでは、ある意味産後クライシス、でした。 出産時の恨みつらみから、産後の感情のもつれ、そして復職後(当時は会社員でした)の 意思疎通の難しさ。
※夫婦の名誉のために言っておきますが、現在はお互いのことを尊重し合える、とても大切な家族だと思っています。

誰にでも起こる可能性がある、産後クライシス。症状?はいろいろのようですが、産前産後のセラピストとして、個人的な見解を言うと、一番の原因は「疲れ」だと思います。

女性は、出産、育児、でとにかく疲れている。 人間は疲れると、笑顔を作るどころか、話をするのも億劫になります。 そして、さらに疲れると、実は「話しかけられること」すら、つらくなるのです。

だから、言わないと夫が家の中のことをやってくれない、察してくれない、という不満ももちろん出ますし、なんと、逆にあれこれ「これはどう?あれはどうしたら?」なんて聞かれることすら、面倒でうざくなってしまうのです。

対する男性も、仕事、妻、子供、という中でアップアップになりやすいのがこの時期。 まだまだ社会の見方は、「産後の妻がいるから早く帰ったら?」「育休取ったら?」というよりは、「パパになったんだから頑張れよ!」というほうが多いこともあり、仕事と家庭のはざまで大変なプレッシャーと苦悩を背負う方が多いのです。

前置きが長くなりましたが、 今回は、そんな「子供が産まれて幸せなはずなのに、現実ちっとも幸せではない」二人に、産後クライシスに陥らないための、たった2つの方法をお伝えします。

たった2つの方法、それは、

1、家の中でやらなければならないこと(家事・赤ちゃんのお世話)を、どちらも出来るようにしておく
2、相手がやったことには、常に感謝の気持ちで向き合い、それを伝える。対してやったほうも、押しつけがましいアピールはしない。

です。

1、家の中でやらなければならないこと(家事・赤ちゃんのお世話)を、どちらもが出来るようにしておく

家事は基本的なこと、洗濯機に洗剤を入れる、ボタンを押す、洗濯物を干す、掃除機をかける、洗い物をする、ごみを分別する、ゴミ出しの曜日を把握する、とかだけでもいいと思います。 料理は、できれば良いですが、ハードルが高ければ、外食、中食という手もあります。 赤ちゃんのお世話は、オムツかえ、着替え、お風呂、ミルク、抱っことかですね。

そして、「察してよ」「言ってよ」の応酬ではなく、こういった基本的な生活事項はその時出来る方、気が付いたほうがやる。(もちろん、出産直後の女性は除きます)

やり方は、完璧じゃなくていいんです。 洗濯ものなんて水が通っていればいいし、洗剤が残っていなくて、干して乾いていればいい。 ホコリも赤ちゃんに支障がなければ問題ないでしょう。 洗い物も1日1回だって、お皿が間に合えば十分ですし、ごみの分別は住んでいる自治体のHPに必ず載っていますから、わからなければ調べればよいのです。 とにかく、完璧を目指さないこと。

赤ちゃんのオムツも、ちゃんと替えていても漏れるときは漏れますからね。

そして、最低限の生活を回す家事、育児を両方ができるのならば、大切なのは2番目です。

2、相手がやったことには、常に感謝の気持ちで向き合い、それを伝える。対してやったほうも、押しつけがましいアピールはしない。

これは本当に大事です。 みなさんは、お店でモノを買ったときに、「ありがとうございました」と自分から言うときがありませんか? 自分がモノを買っているお客様のほうなのに、お礼を言う。 この感覚をぜひ、家庭の中でも適用してみると良いと思います。 やるのが、やってもらうのが当たり前、ではなく、どちらの立場も気軽に、ありがとう。 そして、相手のやったことにケチはつけない。 自分とやり方が違っても、指摘したり文句を言わない。

どうしても時間がなくて自分ではできない男性であれば、女性が家事や育児を外注をしながら乗り切ることにも文句は言わない。 それだけで、ずいぶんと家の中の空気が変わると思います。


産後は、女性も男性もいっぱいいっぱいになりがちで、なかなか相手の気持ちや事情、体力を考えることが出来ない時期。

だからこそ、お互い完璧を目指さず、できないことよりやったことに感謝をして乗り切ることが出来るといいですね。

執筆者プロフィール
熊野 薫
kumano 1974年生まれ。同志社大学文学部文化学科心理学専攻卒。2002年より、リフレクソロジストとして、大手サロンにて勤務。インストラクターも兼務しながら、約1300名の顧客を担当する。 その後、起業を目指し、総合人材支援企業、IT企業などで、キャリアコンサルタントや人事担当として勤務。

2009年に男児出産。
肉体的ダメージや、精神的な不調といった、産後特有のトラブルを自らも体験したことで、 2012年11月、妊婦・産後ママのための出張リフレクソロジーサービス「みまもりリフレ」を立ち上げる。

全国でも珍しい出張専門のママサービスに加えて、訪問時には赤ちゃんや子供を見守る専任の保育担当を同行する。 「自宅なのでリラックスできた」「子供を見守ってくれる人がいるので本当に安心できた」「ぐっすり眠れた」とプレママや産後ママから、 サービス開始以来数百件の感謝の声をいただく。

現在はサービスに従事するセラピストや保育担当の育成を通じて、女性の短時間就労支援を行うと同時に、産前産後ケアの専門セラピストとして、様々なママの相談にも応じている。

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