胎児への影響

2015/10/07

妊娠中に偏食すると、子どもは食物アレルギーになるの?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠中に偏食すると、子どもは食物アレルギーになるの?

食物アレルギーについて耳にする機会が増え、我が子のアレルギーを心配するママが増えています。妊娠中の食生活が生まれてくる子どものアレルギーに影響するのでは?と心配するママに対して、医師や看護師さんはどのようなアドバイスをしているでしょうか。

妊婦さんからの相談:「妊娠中の偏食は、生まれてくる子に影響しますか?」

妊娠5カ月です。テレビで食物アレルギーの子どもが増えていると特集していました。食物アレルギーがあると、少しの量でも生命に関わるそうで心配です。妊娠してから食べ物の好みが変わり、つわりも残っているため、パンとキュウリばかり食べています。栄養バランスを考えてはいるのですが、なかなか食べられません。妊娠中に偏った食べ方ばかりしていると、生まれてくる子どもは食物アレルギーになりやすいでしょうか。(20代・女性)

食物アレルギーが起こる原因と妊娠中の対策

妊娠中に食べた物が原因で、お子さんが食物アレルギーになることはありません。アレルギーは遺伝や子どもの体質によるものであり、現在は根拠のない除去食療法をしないように指導されています。ただし、アレルギーに対して高リスクの家系の場合は、妊娠8カ月以降に特定の食品を減らすこともあるようです。

妊娠中にお母さんが食べた物や食べ方が原因で、子どもがアレルギーになることはありません。アレルギーは遺伝や子どもの体質によるものです。両親、または、どちらかがアレルギー体質の場合は、子どももアレルギー体質が遺伝する確率が高くなりますが、両親がアレルギー体質でなくても、アレルギーを起こす子どももいます。(産科看護師)
以前は妊娠中にアレルゲンとなりやすい食材を食べない方がよいともいわれていましたが、最近の研究では「妊娠期の除去食によるアレルギー発症予防効果は明らかでない」と結論づけられています。米国小児科学会・欧州小児アレルギー学会では「明らかな根拠のない妊娠中の除去食は、母体や胎児の栄養の低下を招く危険性からも行わない」とも報告しています。(内科医師)
日本においては、アレルギーリスクの高い家系では「妊娠8カ月以降の卵除去、アレルゲンになりやすい食品の偏った過剰摂取を避け(特に兄弟、姉妹に特定の食品にアレルギーがある場合はそのアレルゲン食品)、バランスよく食品を摂取する指導」を行っています。(内科医師)

妊娠中の食事と赤ちゃんの離乳食の注意点

妊娠中は十分な栄養が必要なので、バランスのよい食事を心がけましょう。生まれた赤ちゃんが離乳食を始める際には、初めての食べ物は薄めて少量ずつ、がポイントです。赤ちゃんの食物アレルギーのほとんどは、成長とともに改善されます。

妊娠中は、お母さんと赤ちゃんのため、身体に十分な栄養素が必要になります。つわりのときは、食べられるものを食べた方がよいので気にしなくて構いませんが、徐々に落ち着いてきたら、バランスよくいろいろな食材を食べるようにしてください。(内科医師)
赤ちゃんが離乳食を始めるとき、初めて食べさせるものは薄めたものを少量から与えて、少なくても丸1日はアレルギー反応などがないか様子を見てください。アレルギー検査を行ってもよいですが、ほとんどが成長とともに改善されます。(産科看護師)

食物アレルギーは遺伝や本人の体質によるものなので、妊娠中の食べ物や食べ方が原因で発症することはないそうです。また、妊娠中は十分な栄養が必要なので、根拠のない除去食は避け、バランスよく、いろいろな食品を食べるようにするとよいようです。


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