伝染性単核球症

伝染性単核球症の原因と症状、治療法は?

伝染性単核球症はヘルペスウイルスの一種に感染することで起こる伝染性の病気で、キス病とも呼ばれます。2~3歳までに約70%の子供が感染すると言われています。伝染性単核球症の原因や症状、治療方法などについて知っておきましょう。

伝染性単核球症とはどんな病気?その原因は?

伝染性単核球症とは、発熱や扁桃炎、リンパ節などが腫れる伝染性の感染症です。肝臓・脾臓が腫れて、肝機能障害が起こることもあります。

伝染性単核球症の原因は、ヘルペスウイルスの一種のEBウイルスやサイトメガロウイルスです。唾液や咳などによって感染します。2~3歳までに約70%の子供が感染し、成人では約90%の人が抗体を持っていて、ほとんどが無症状です。一度感染すると、無症状でもウイルスを一生持っていることになり、キスや食べ物の口移しや回し飲み、フォークやスプーンなどを通して簡単にうつります。幼少時に感染しなかった子供が10代後半に初めて感染した場合、約50%近くが伝染性単核球症を発症すると言われています。
伝染性単核球症は、EBウイルスやサイトメガロウイルスに初めて感染した時に起きる急性の感染症です。

伝染性単核球症の症状

伝染性単核球症は、4~8週間の潜伏期間ののち、38℃以上の突然の高熱で発症しますが、前駆症状として食欲不振や悪寒、全身の違和感などが出ることもあります。熱は1~2週間続き、扁桃炎やのどの痛み、首のリンパ節の腫れが起こります。のどを見ると赤くなり、白い膜が扁桃の表面につき、多くの場合イチゴ舌やまぶたの腫れ、肝機能障害も見られます。肝臓や脾臓が腫れ、急にお腹に圧力や衝撃がかかると脾臓破裂を起こすことがあるため、腹圧がかかることは避けなければなりません。多くの場合は自然治癒します。

伝染性単核球症の治療法

高熱が出てのどの痛みやリンパ節の腫れなどを伴う病気は他にも多くあるため、診断には血液検査と肝機能検査、EBウイルスなどの抗体検査が行われます。多くの場合、異型リンパ球の増加が認められます。

このウイルスに効く特効薬はなく、治療は対処療法が中心になります。のどの痛みがひどい場合は消炎鎮痛薬などを服用し、食事はおかゆやゼリーなどのどごしのよいものにしましょう。急性期の2週間程度は安静にして回復するのを待ちます。熱が下がれば学校や保育園などに復帰できますが、症状が完全になくなり治癒するには1~3カ月かかります。

他の病気と区別がつきにくい伝染性単核球症は、風邪と診断されて発見が遅れることもあります。風邪のような症状が良くならない場合は医療機関を受診しましょう。


2015/11/19

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