MFICU

MFICU(母体胎児集中治療室)の入院が必要な場合

24時間体制で母体と胎児の管理をしているMFICU(母体胎児集中治療室)。さまざまな医療機器が設置され万全の管理でハイリスクのある母子の安全を守っています。MFICUへの入院が必要となる前置胎盤や重症妊娠高血圧症、切迫早産などの症状についても解説していきます。

MIFCUとはどんな場所?

MFICUとは、Maternal Fetal Intensive Care Unitの略称で、お母さんを表すMaternal、おなかの赤ちゃんを表すFetal、集中治療室を表すIntensive Care Unitのそれぞれの頭文字を取った略称です。ICUとあるように、妊娠から出産後までにリスクの高い妊産褥婦さんが入院しています。前置胎盤や重症妊娠高血圧症、切迫早産、多胎妊娠、胎児の重いトラブルなどに対応している治療施設です。

MIFCUでは、母体と胎児を24時間体制で管理

MFICUでは、母体や胎児の状態を把握するために、24時間体制で対応し、必要な治療や処置が行われています。超音波検査や胎児心拍数モニタリングが頻回に行われます。頻回な検査により胎児の発育状況や胎内環境など胎児の状態を把握しやすくなります。妊婦さんは、行動制限により不自由を感じることもありますが、適切な時期での分娩、何よりも産まれてくる赤ちゃんのためですから、頑張りましょう。

MFICUへの入院が必要なハイリスク状態とは? 

●重症妊娠高血圧症候群
妊娠20週以降から産後12週までに発症した高血圧を、妊娠高血圧症候群と呼んでいます。妊婦さんの20人1人の割合で起こる病気で、妊娠32週以降が最も発症しやすいです。妊娠32週未満で発症すると重症になるケースがあり注意が必要です。まだ確立された予防法がありませんが、主治医の先生のもと周産期管理をきちんと受けることが大切です。

●前置胎盤
胎盤が子宮の出口付近に付着している状態が前置胎盤であり、前置胎盤のうち、前置癒着胎盤になる可能性が5~10%あります。一般的に無症状ですが、突然の性器出血があった場合には、緊急受診が必要です。お腹が大きくなる妊娠28週以降に多く見られます。

●切迫早産
流産の一歩手前にあり、胎児が子宮内に残っている状態をいいます。基本的に流産の場合は妊娠の終わりを意味しますが、切迫流産はまだ妊娠を継続できる可能性があり、経過観察で対処していきます。

●多胎妊娠
同時に2人以上の赤ちゃんが子宮内にいる状態を多胎妊娠といいます。双子の場合は、早産や妊娠高血圧症候群などのリスクが1人の場合よりも高くなります。低出生体重児になるケースが多いので、しっかりとしたケアができる病院を選ぶことが大切です。

●胎児発育不全
おなかの中の赤ちゃんの発育が遅れ、十分に育っていない状態または発育を停止した状態をいいます。ママ側の問題と、赤ちゃん自身に問題があるケースがありますが、ママ側で考えられる原因には、妊娠高血圧症候群、腎臓病、心臓病などの持病の関係があります。定期的に胎動を調べ、場合により入院が必要であり、赤ちゃんに栄養と酸素を補給し、原因となる病気の治療を行います。


2015/10/08

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