猩紅熱

子供の猩紅熱の原因と症状、ママにできる治療法は?

以前は法定伝染病に指定され、感染したら隔離が決められていた猩紅熱。A群溶連菌が原因で起こる病態で、幼稚園や学校などで集団発生することがあります。猩紅熱の特徴や原因、治療法や家庭でできるケアを解説します。

猩紅熱とはどのようなものなのでしょうか?

猩紅熱はA群溶連菌感染症の症状の一つで、幼稚園や小学校に通う3~12歳位の子供がかかりやすく、溶連菌感染症は学校伝染病に指定されています。かつては死亡率が高く恐れられていましたが、現在では抗生剤の服用で治療できるようになりました。

溶連菌感染症は、通常冬の寒い時期に多く発生する病気ですが、最近では都会を中心に1年中みられるようになりました。糸球体腎炎やリウマチ熱などの合併症を起こすことがあるので、きちんと治療することが大切です。

猩紅熱の原因と特徴

猩紅熱はA群溶連菌の感染で起こります。A群溶連菌はのどや皮膚の炎症を起こす細菌で、猩紅熱では発熱や全身の発疹が現れるのが特徴です。原因の溶連菌は数種類あるので、何回も感染することがあります。

1~7日間の潜伏期間を経て、のどの痛みと寒気を伴う突然の高熱で始まります。熱は38~39℃程度で嘔吐や腹痛、関節痛があることもあります。のどを見ると扁桃腺が赤く腫れているのがわかり、物を飲み込むのがつらく食欲もなくなります。その後12時間~2日ほどの間に、全身に紅い細かい発疹が現れます。発疹は点状で、口の周りだけ現れずに白く残り、かゆみがあるのが特徴です。また、3~4日経つと舌にぶつぶつが出て特徴的なイチゴ舌という状態になります。やがて熱が下がると発疹も消えますが、発疹が出たところは皮膚がむけてきます。

猩紅熱の治療の基本は抗生剤

猩紅熱の治療には、ペニシリン系抗生剤を10日間程度続けて服用します。症状が消えて治ったように見えても、溶連菌が残ったままだと合併症を起こすこともあるため、決められた期間きちんと抗生剤を服用しましょう。

合併症には溶連菌感染後急性糸球体腎炎やリウマチ熱があり、回復期には経過を注意して見守る必要があります。特に、1~3週間後に再び発熱や関節痛などの症状が現れ合併症を併発することがあるため、抗生剤をきちんと飲みきることが大切です。

家庭でママができるケア

のどが痛くて食事があまり取れないときは、プリンやゼリー、アイスクリームなどのどごしの良いものや、おかゆやうどんなど消化のよい食事にします。のどの痛みはうがいをさせると少しはましになります。熱が出ている間は、頭を冷やし安静にしてゆっくり休ませましょう。発疹が出て皮膚のかゆみがひどければかゆみ止めの軟膏を塗るか、病院で抗ヒスタミン薬を処方してもらってください。

猩紅熱の予防方法

猩紅熱は感染力が強く飛沫などで感染します。予防には感染者や保菌者の持っている溶連菌を吸い込まないようにすることが一番です。うつらないようにマスクをしたり、こまめにうがい・手洗いをすることが大切です。

発熱とのどの痛みとともに発疹があれば、すぐに小児科を受診しましょう。抗生剤治療後には感染力もほとんどなくなるため、学校や幼稚園に行ってもかまいません。看病しているママや兄弟にもうつることが多いので注意し、感染が疑われれば一緒に抗生剤で治療してください。


2015/11/18

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