ギラン・バレー症候群

ギラン・バレー症候群の原因や症状、治療法について

ギラン・バレー症候群(急性炎症性脱髄性多発神経(根)炎)とは、筋肉を動かす運動神経に障害が出て、急に手足に力が入らなくなる病気です。日本では難病に指定されている病気で、後遺症が残ることもあります。今回はギラン・バレー症候群についてご説明します。

ギラン・バレー症候群とはどんな病気か?

ギラン・バレー症候群とは、筋力の低下が進行する多発神経障害の一つで、子供からお年寄りまでかかることがあり、女性より男性の患者の方がやや多い病気です。一般には、両足の痛みやしびれが現れ、次第に筋力の低下(運動麻痺)が上半身に広がり腕に達します。腕や頭から始まり、下半身に進行することもあります。

両手足に力が入らなくなり、麻痺のために動かせなくなります。多くの場合、呼吸器や消化器の感染症が先行し、感染後1~2週間で症状が現れ、2~4週間で症状がピークになり、その後数ヶ月かけてゆっくり改善します。早期治療ができれば回復は早く、数日から数週間で回復することも可能です。程度の差はありますが、筋力低下の後遺症が残る場合があります。

少数ですが、筋力低下が呼吸器に進み人工呼吸器が必要になったり、筋力低下が顔面やのどの筋肉に現れ、ものを飲みこむことが難しくなるために静脈栄養や胃管チューブが必要になったりすることがあります。また、より重症の場合は、自律神経系が侵され、心拍異常や血圧異常などが起こることがあります。

ギラン・バレー症候群の原因

自分を守るための免疫システムに異常が起こり、自分の神経を攻撃する自己免疫反応が原因だと考えられています。症状のピーク時に、多くの患者の血液中に抗体が見られ、この抗体が自分の神経を攻撃している可能性があります。ギラン・バレー症候群になった人のうち約70%に呼吸器や消化器の感染症があったとされており、その他、先行するものとしては、手術や予防接種の可能性が知られています。遺伝はしません。

ギラン・バレー症候群の治療法

ギラン・バレー症候群は急に悪化することがあるため、発症した場合はすぐに入院して治療を受ける必要があります。早期発見・早期治療が大切です。治療方法としては、血漿交換療法(抗体などの有毒物質をフィルターで血液から取り除く治療法)や、免疫グロブリンの投与が、回復を早め後遺症を軽くします。病院では、必要なときに人工呼吸器などの措置がとれるよう、様子を観察しながら治療を行います。

ママにできること

子供が足の痛みやしびれを訴えるときは、まず小児科を受診してください。医師によりギラン・バレー症候群が疑われた場合やギラン・バレー症候群と診断された場合は、神経内科で検査・入院することになります。


2015/11/18

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