痒み

2015/10/08

妊娠中に起こる強い身体のかゆみ・・・これって病気?

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妊娠中に起こる強い身体のかゆみ・・・これって病気?

妊娠後、体の一部、あるいは全身に強い痒みを伴う湿疹が現れたり、肌が乾燥して痒くなったりすることがあります。これは妊娠性皮膚掻痒症あるいは妊娠性湿疹と呼ばれ、主にホルモンの影響が考えられます。これらの妊娠中の痒みについて、原因や対処法などを解説します。

妊娠中の痒みの原因

妊娠中の痒みは妊娠性皮膚掻痒症、妊娠性湿疹などと呼ばれています。あるいはPUPPPと呼ばれることもあるでしょう。いずれも妊娠中におけるホルモンバランスが原因ではないかと言われています。さらに、体のあちこちが痒い場合でもすべてが同じ種類の湿疹ではないこともあります。症状は妊娠中期に起きやすい傾向にありますが、初期や後期にもこれらの痒みに悩まされる場合もあります。非常に辛い痒みを感じる場合が多いので我慢せずに行きつけの産婦人科医に相談するようにしましょう。

妊娠性皮膚掻痒症、妊娠性湿疹の症状

妊娠性皮膚掻痒症は、数%の妊婦さんがかかるといわれています。エストロゲンの増加に伴う症状ではないかと言われていますが、はっきりとした原因は究明できていません。蕁麻疹のような赤く膨れた水疱ができ、あまりの痒さに強く掻いてしまうとあっという間に広がってしまいます。体の一部だけでなく、あちこちに湿疹が出たりします。一方妊娠性湿疹は妊娠二度目以降の妊婦さんがかかりやすいと言われています。こちらも赤くブツブツと膨れた湿疹で、主に臀部や太もも周辺に出やすいようです。PUPPPも同じく激しい痒みを伴う蕁麻疹のような湿疹で、一人目を妊娠した女性に多く見られます。特にお腹周りに多く見られますが、妊娠線のあたりや手足などに症状がでることもあります。

痒みを伴う湿疹が見られたら

妊娠に伴う湿疹の痒みはとても強く、掻きむしりたくなったり、痒さが治まるまでずっと掻き続けずにはいられない場合がほとんどです。お風呂に入ったり、就寝時にからだが温まると一層痒さを増したりします。また、衣服の生地やレース部分などが触るだけでもチクチク感を感じたり痒みを感じたりします。夏の暑い時期は汗をかいても痒くなってしまいます。じっとしていられない、眠れないという状態にも繋がってしまいますから、我慢をせずすぐに産婦人科医に相談して薬を処方してもらいましょう。特別な検査を受けることはありません。皮膚科へ行く場合は妊娠していることを告げて受診してください。自己判断で薬を購入してつけることは逆に悪化させてしまう場合があるので、避けるようにしてください。

薬以外の痒みへの対処方

薬を塗ってもなかなか痒みが治まらなくて困ってしまうこともあるでしょう。また、あまり薬ばかりを使いたくないと思われる方もいらっしゃるでしょう。そのようなときは、患部に冷やしたタオルなどを当ててみましょう。痒みが少し治まります。また、痒い部分がじくじくしているような場合は、1%ほどの薄い食塩水を作ってコットンにとり、痒い部分をパッティングしてみましょう。食塩に含まれるミネラル分が赤みと痒みを抑えてくれます。

痒みがひどくならないように

湿疹が出ているときはあまり体を温めすぎないように気を付けましょう。特に湯船に長時間浸かっていると痒みが強くなってしまいます。また皮膚を刺激するような衣服は避け、痒い部分に衣服などがこすれないよう気を付けましょう。妊娠性皮膚掻痒症、妊娠性湿疹にならないようにする予防策はありませんが、症状が起きてしまっても一時期を過ぎれば完治しますから、なるべくひどくならないよう、掻きすぎないよう心がけてみてください。


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