猫ひっかき病

2015/10/21

猫ひっかき病の原因と症状、治療法や予防法は?

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猫ひっかき病の原因と症状、治療法や予防法は?

猫ひっかき病は、猫や犬にひっかかれたり噛まれたりして感染する病気です。リンパ節の腫れが主な症状ですが、原因がわからず猫ひっかき病と気付かないこともあります。猫や犬を飼っていれば感染の可能性がある、猫ひっかき病の原因や症状、治療法を知っておきましょう。

猫ひっかき病とは?

猫ひっかき病とは、猫や犬に引っかかれたり噛まれた際に、猫や犬の持つ菌に感染し、傷口が化膿したり、リンパ節が腫れたりする病気です。猫という名前がついていますが、犬にひっかかれた場合もこう呼ばれ、また原因がわからないこともあります。リンパ節の腫れ以外に、微熱や倦怠感が起こることもあります。患者数は不明ですが、都市部や西日本に多いという報告もあります。

猫ひっかき病の原因

猫ひっかき病は、グラム陰性菌であるバルトネラ菌を持ったノミに吸血された猫や犬から感染します。この菌を持った猫や犬にひっかかれたり噛まれたり、傷口をなめられることが感染の原因です。まれに、ノミから直接感染することもあります。バルトネラ菌は猫や犬に症状は出ませんが、人間ではリンパ節の腫れなどを引き起こします。ノミが増える7~12月頃に多く発生し、飼い猫より野良猫の保菌率の方が高いと考えられています。

猫ひっかき病では、猫や犬にひっかかれた後1~2週間経ってから、ひっかかれた部分が赤く腫れて化膿したり、ひっかかれた部分に近いリンパ節が腫れて疼痛があったり微熱が出たりします。リンパ節の腫れは数週間から数カ月続き、全身倦怠感や関節痛が現れることもあります。自然治癒することも多いですが、まれに脳症などを起こすこともあります。

猫ひっかき病の治療は?

治療にはバルトネラ菌に効く抗生剤を投与します。ただ、明らかに猫や犬にひっかかれた後でリンパ節が腫れたと因果関係がわかっている場合以外は、猫ひっかき病と気付きにくいこともあります。リンパ節の腫れや疼痛があり感染が考えられる場合は猫ひっかき病を疑って、医療機関を受診するとよいでしょう。その際は猫や犬を飼っているか、接触があったかなども医師に伝えましょう。

猫ひっかき病の予防方法

猫ひっかき病はノミが媒介して感染することがわかっているため、飼いネコや飼い犬は定期的にノミの駆除を行い予防しましょう。濃密な接触は避け、飼い猫の爪は短く切ってひっかかれにくくすることも必要です。また、飼いネコは外に出さないなど、感染しないように努めましょう。

猫や犬を飼っている場合はこのような感染症があるということを知っておき、責任を持って飼育しましょう。もし感染が疑われる場合は、医療機関を受診してみてください。


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