子どもの病気・ケガ

子どもの鉄欠乏性貧血の原因や症状、予防法について

顔色が悪い、元気がない、めまいを起こす…といった症状のある子供は、鉄欠乏性貧血を起こしているかもしれません。子供は鉄欠乏性貧血を起こしやすいので、家庭で意識して予防してあげたいですね。ここでは子供の鉄欠乏性貧血の原因と対処法を説明していきます。

鉄欠乏性貧血とは

貧血とは、血液中の赤血球が不足してしまう状態のこと。赤血球は酸素を細胞のすみずみに運搬する役割があるため、貧血になると体にさまざまな不調を引き起こしてしまいます。

貧血にはいくつかの種類があり、最も多いのは「鉄欠乏性貧血」となっています。鉄欠乏性貧血は、名前の通り体内の鉄分が欠乏して起こる貧血です。赤血球内ではヘモグロビンという赤い色素が酸素の運搬を行っていますが、ヘモグロビンは鉄から作られているため体内の鉄が欠乏すると、ヘモグロビンがスムーズに作られなくなり貧血に陥ってしまうのです。

どんな子供が鉄欠乏性貧血を起こしやすい?

鉄欠乏性貧血の主な原因には、食事から摂取する鉄の量が少ない、出血によって血液中の鉄が損失されている、などがあげられます。また鉄欠乏性貧血に多いのは月経のある女性に起こりやすい「出血性貧血」で、若い女性にしばしばみられます。

そして成長期の子供も大人より鉄欠乏性貧血を起こしがちです。成長期の子供は血液を作るために十分な鉄が必要ですが、好き嫌いがあったり食事の栄養バランスが偏っていたりすると、容易に鉄不足に陥ってしまいます。

特に、小学校高学年から高校生くらいの子供に鉄欠乏性貧血が起こりやすくなります。中高生の女子には月経による出血性貧血が増えます。また鉄は汗と一緒に損失されるため、部活動で激しい運動を行っている子供は、男女とも「スポーツ貧血」と呼ばれる貧血を起こしやすくなるのです。

鉄欠乏性貧血の症状は?

鉄欠乏性貧血とは、血液中の酸素がスムーズに運搬されず、全身の組織が酸欠の状態に陥ってしまう状態です。そのため倦怠感、疲労感、顔色が悪い、立ちくらみ、めまいといった症状が起こります。また心臓に負担がかかるために息切れ、動悸を伴います。子供なら、機嫌が悪い、元気がない、食欲不振といった印象がみられるでしょう。

鉄欠乏性貧血の治療法

子供の顔色が悪く体調が悪いようなら、受診して医師に相談してください。血液検査でヘモグロビン濃度が正常範囲の値を下回っていれば鉄欠乏性貧血と診断されます。

貧血と分かった時には、まず貧血の原因を特定させることが必要となります。中には、体内で出血を起こしたり、赤血球の量が不足したりするような病気がひそんでいる場合もあるからです。

貧血の原因となる病気があれば、その病気を治療することが先決です。貧血を起こす病気がなければ、鉄欠乏性貧血は鉄剤の処方や食事から鉄を補給することで改善していくことができます。

食生活で気を付けたいこと

鉄欠乏性貧血の予防と治療のために、食事から鉄を十分に摂取させましょう。鉄は体に吸収されにくいため、鉄不足を予防するならば意識して鉄を多く含む食品を献立に取り込む必要があります。

鉄を多く含む食品にはレバー、あさり、しじみ、牛肉、納豆、ひじき、小松菜などがあります。動物性食品に含まれる鉄のほうが吸収されやすいです。また鉄と一緒にビタミンCと摂取すると、鉄が吸収されやすくなります。鉄の多い食品は、ビタミンCの多いかんきつ類、いちご、ピーマン、ブロッコリーを一緒に食べると良いでしょう。

サプリメントを使うと効率良く鉄が補給できますが、子供の体には負担をかけるのでサプリメントは使わず、貧血の治療は医師の指示に従うことをおすすめします。


2015/10/21

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