亀頭包皮炎

2015/10/21

小さな子どもにみられる亀頭包皮炎のケア方法

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小さな子どもにみられる亀頭包皮炎のケア方法

おちんちんが赤く腫れることがきっかけで気づくことの多い「亀頭包皮炎」。先端の皮の部分が炎症を起こすことが原因です。小さな男の子にはよくあることですが、お母さんは戸惑うことも多いのではないでしょうか。亀頭包皮炎の原因やケアについて解説します。

亀頭包皮炎はなぜ起きるの?

生まれてきた赤ちゃんは、おちんちんの先が包皮に覆われた「包茎」の状態です。これが正常であり、年齢とともに少しずつ亀頭が出るようになっていくものです。幼児期や学童期においてもまだそれが自然です。そのため、覆っている皮とおちんちんとのすきまにどうしてもおしっこや垢(あか)が溜まりやすく、それが皮膚への刺激となることで炎症が起きてしまうのです。さらに、細菌が入り込むことで化膿を起こし、膿が出る場合もあります。亀頭包皮炎は、小児科や泌尿器科では日常的に診察される疾患で、活発に遊び何でも触るようになる幼児期や小学校低学年の子どもに多くみられます。この時期の男の子は、性的な意味合いを持たず、ひとつのくせのように自分のおちんちんを触っていることはよくあることです。遊んだあとの汚れた手でも気にせず触ってしまう傾向があり、炎症がおきやすい環境が揃っていると言えるかもしれません。また、おむつの中の通気性がよくない状態だと赤ちゃんでも発症する場合があります。

亀頭包皮炎による症状とは?

亀頭包皮炎は、子どもが痛みを訴えることで大人が気づくことがほとんどですが、見た目にもわかりやすい症状が現れます。おちんちんの先の部分が赤く腫れあがったようになったり、先端の皮膚がただれたようになるのが特徴です。痛みだけでなくかゆみを併発し、「痛がゆい」状態を訴える子もいるでしょう。痛みがあることをなかなか打ち明けずに悪化すると、先端だけではなく全体に赤みを帯び、膿が出ることで下着に黄色の汚れが付着する場合もあります。また、おしっこする時に痛みが生じるケースも多く、それがいやでなかなかトイレに行きたがらないといった様子が見られることもあるでしょう。下着が触れるだけで痛み、歩くのもつらそうな様子にまでなったら、無理に登園や登校はさせずに、まずは病院を受診することをおすすめします。

亀頭包皮炎の治療とおうちでのケア

亀頭包皮炎の症状に気づいたとき、どのようにケアすればよいのでしょうか。
炎症の程度によっても違いますが、基本的におちんちんを清潔に保つことで治る炎症です。しかし、子どもが痛みを訴える場合は、小児科や泌尿器科を受診し治療薬を処方してもらうと良いでしょう。1日2回程度の塗り薬の塗布で2日ほどすると腫れや痛みもずいぶん治まってくるはずです。場合によっては抗生物質も処方されます。

再発を防ぐために、おうちでは、入浴の際に体を洗うのと同時に、先端の皮の部分を剥いておちんちんを洗うことが望ましいのですが、先に述べたように、ちいさな子どもの場合は、まだ簡単には剥けない場合も多くあるでしょう。ほんの少しでも動くのであれば、その状態でそっと洗ってあげましょう。しかし、痛がる場合もありますので、無理には剥こうとせずそのまま先端を洗うだけでもかまいません。本人には、洗っていない手でむやみにさわると炎症がおきるということを教え、大切な部分なので清潔に保つようにと導いてあげましょう。小学生の子供にもよく発症しますが、年齢とともに打ち明けるのが恥ずかしくなってしまうデリケートな部分でもあります。日頃からオープンに相談できる関係を保つようにできるといいですね。亀頭包皮炎を何度もくり返すなど、わが子の包茎の状態が気がかりな場合は、一度病院に相談してみるのもいいでしょう。お母さんが剥けないだけで、お医者さんの手では案外あっさりと亀頭が顔を出す場合があります。それだけでも、安心できる要素につながるのではないでしょうか。


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