体外受精

2015/10/21

放っておけば命にも関わる…子供の破傷風を防ぐには?

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放っておけば命にも関わる…子供の破傷風を防ぐには?

子供が小さいうちは、転んだり、ちょっとしたケガをすることも多いですよね。擦り傷や切り傷から菌が入り込み、さまざまな症状を引き起こす破傷風。放っておけば死に至ることもある怖い病気です。子供が破傷風にかからないように、家庭でできる予防法や対策をご紹介します。

長い潜伏期間で身体に菌がひろがる

破傷風の菌は土の中に潜んでいます。子供が外遊びをする中で何気なく土に触れたり、転んで地面に身体をつくことは日常的によくあることですよね。そういった時に、もし子供の身体に傷があると、そこから破傷風菌が体内に忍び込んでしまうのです。 破傷風菌の体内での潜伏期間には個人差があり、長い場合には感染から3週間かけて発症することもあります。最初は口の開けにくさや食べ物の飲み込みづらさから始まり、顔全体のけいれん、全身の筋肉や呼吸筋のけいれん、呼吸困難へと移行していきます。 破傷風からの呼吸困難では死に至るケースもありますから、これらの症状が見られた場合にはできるだけ早く病院を受診するようにしましょう。

早期の治療がなにより大切

破傷風にかかっていると診断されたら、ただちに破傷風菌に効果がある免疫グロブリンを注射します。あわせて抗生剤や抗けいれん剤の処方、破傷風菌の感染源となった傷の治療も行います。破傷風の治療では、発症した人の3人に1人が死亡するともいわれ、特に赤ちゃんの時に破傷風にかかってしまった場合、死亡率は80%以上にもなります。また、完治したとしても聴覚障害が残ってしまうケースもあります。
早い段階で病気に気付き、すぐに病院を受診できるかどうかが、破傷風治療のカギとなっています。

予防接種を忘れずに

破傷風の予防には、小児科の定期予防接種に指定されているワクチンを適切な時期に済ませておくことが大切です。四種混合、三種混合、二種混合の、どのワクチンにも破傷風ワクチン(沈降破傷風トキソイド)は含まれており、きちんと接種しておけば約10年間の免疫効果が持続します。
風邪やインフルエンザと違って、破傷風は一度かかっても免疫はつきません。そのため、予防接種を一通りすませていなければ、何度でも感染してしまう恐れがあるのです。
母子手帳や、自治体から送付される予防接種の情報をチェックして、子供の予防接種を忘れることが無いように気をつけましょう。また、予防接種をうけていても、接種から10年後には徐々に効果が薄れていきますから、普段から身体の傷を土に触れさせないようにすることも大切です。


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