子どもの病気・ケガ

子供が「溶血性貧血」に…家庭でできる対応策は?

子供の貧血や黄疸の原因となる溶血性貧血。軽い貧血と思って放っておいてしまうと危険かもしれません。溶血性貧血は、悪性腫瘍や膠原病が原因となって発症することもある病気です。子供の溶血性貧血の対応策をまとめました。

新生児黄疸で発見されることも

溶血性貧血には先天性のものと後天性のものがあり、先天性のものでは新生児黄疸から診断されることがあります。赤ちゃんの頃に溶血性貧血と診断を受けても、本格的な手術などの治療は学童期に入るまで行われません。
先天性の溶血性貧血は遺伝子異常が原因とされていますが、後天性の溶血性貧血の原因ははっきりとは解明されていません。溶血性貧血の中でも最も多い自己免疫性溶血性貧血では、身体の中に赤血球を攻撃する自己抗体ができてしまうことが主な原因と考えられています。ウイルス感染や悪性の腫瘍、膠原病などを合併していることも多く、それらが原因となって発症している可能性も大きいといわれています。

溶血性貧血の治療とは?

溶血性貧血は女性に多い病気と言われており、血液検査で診断を受けることが出来ます。溶血性貧血の治療では副腎皮質ステロイド薬の投与が行われ、約9割の方の症状が改善します。この治療に効果がない時には、免疫抑制剤やモノクローナル抗体製剤が処方されます。先天性の溶血性貧血の中でも、ピルビン酸キナーゼ欠乏症や遺伝性球状赤血球症を発症している場合には、脾臓の摘出手術が行われることもあります。
長い期間にわたって溶血性貧血の状態が続き、赤血球の損傷が大きい時には、対処療法として輸血の処置が行われます。

溶血性貧血の子供に家庭で気を付けることは?

溶血性貧血は症状が軽く、自分ではなかなか気付かない病気でもあります。家庭で子供の溶血性貧血に気付くきっかけになるのは、顔色の悪さや黄疸、疲れやすさなどです。赤血球の破壊で溶血の状態が続くと、お腹が張ったような症状を訴えることもあります。別の病気が原因となって溶血性貧血が引き起こされている場合には、基礎疾患の症状があらわれてくることも考えられます。 軽い貧血くらいなら病院へ行く必要も無いと思いがちですが、溶血性貧血の場合には、原因に悪性腫瘍や膠原病などの重い病気が隠れている場合もありますから、軽く考えずに小児科で相談するようにしましょう。


2015/10/21

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