血管腫

気になる赤ちゃんのあざ「血管腫」の種類と特徴について

赤ちゃんには、生まれつき、あざがみられる場合があります。赤ちゃんのあざが目立つとママは心配になってしまいますが、これらは血管腫という良性の病気であることが多く、適切な治療で目立たなくしていくことも可能です。ここでは血管腫の種類とそれぞれの特徴について説明していきます。

血管腫とは?

血管腫は、皮膚や皮膚の下などに血管が増えたり広がったりして起こる、先天性のあざです。ほとんどが良性で、種類には単純性血管腫、いちご状血管腫、サーモンパッチ、ウンナ母斑、海綿状血管腫などがあります。

胎児の間に、血管に何らかの異常が生じるために起こる病気で、原因ははっきり分かっていません。

単純性血管腫

「単純性血管腫」は皮膚の毛細血管が異常に増殖して起こる血管腫です。毛細血管奇形とも呼ばれます。
周囲の皮膚との境目がはっきりした、平たく真っ赤なあざが特徴です。自然に消えることはなく、レーザー治療や手術で除去する必要があります。

いちご状血管腫

いちご状血管腫は、出生直後にはわずかに見られる赤い斑点が急速に増殖し、いちご状の赤く盛り上がったあざに成長する病気です。
生後6~12か月頃にいちご状血管腫の大きさが最大になり、その後は自然に消えていきます。あざが邪魔な場合にはレーザー治療などで除去することもあります。

サーモンパッチ

サーモンパッチは、眉間の上、目の上、唇の上などにできる顔の単純性血管腫です。あざの色ははっきりしていませんが、赤ちゃんが泣いたり力んだりすると一時的に色が濃く見えることもあります。
赤ちゃんに比較的多い血管腫で、1歳を過ぎてから自然に消えていくので、基本的に治療の必要はありません。

ウンナ母斑

ウンナ母斑は、後頭部からうなじにかけて生じる単純性血管腫の一種です。平たくて赤身を帯びたあざが生じ、3歳くらいまでには自然に消えることがほとんどです。サーモンパッチ同様、赤ちゃんに比較的起こりやすい血管腫となっています。

海綿状血管腫

海面状血管腫は、奇形のある静脈が絡み合あってかたまりとなり、皮膚の下で盛り上がってしまうために起こる血管腫です。色は皮膚とほぼ変わらない色から赤、紫までさまざまです。

海面状血管腫は自然に治ることがないため、手術で治療を行う必要があります。

生まれた赤ちゃんにあざがあったら

基本的に血管腫は良性で、血管腫が悪性の腫瘍に進行するといった心配はほとんどありません。しかしまれに悪性の腫瘍であったり、大きく成長したあざが目や鼻を邪魔して機能的に差し支えたりする場合もあるので、赤ちゃんにあざがあったら皮膚科で検査をきちんと受け、必要に応じて適切な治療を受けるようにしましょう。

「赤ちゃんが大きくなってもあざが目立つのでは」、と心配する親御さんも多いと思いますが、皮膚科のレーザー治療できれいに消すことも十分可能になってきています。


2015/10/22

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