リウマチ熱

2015/10/21

子供のリウマチ熱の原因と気をつけたい症状、治療法について

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子供のリウマチ熱の原因と気をつけたい症状、治療法について

リウマチ熱は溶連菌の感染をきっかけとして発症することがある病気で、高熱と関節痛が特徴的な症状です。学童期の子供に多くみられる病気で、心臓の合併症などを起こすこともあるため注意が必要です。ここではリウマチ熱の原因や症状、治療方法を解説します。

リウマチ熱とは?

リウマチ熱は、溶血性連鎖球菌(溶連菌)に感染してのどの痛みが起こり、2~3週間たってから高熱や関節痛の症状で発症します。学童期の子供に多く、関節炎の他、心炎や舞踏病などを起こすことがあるため注意が必要です。
特に心炎を起こした場合は、早期の治療である程度回復しますが中には後遺症を残すこともあり、その後一生にわたり心内膜炎などが起きるリスクが続きます。再び溶連菌に感染すると再発しやすいため、数年にわたって薬の投与が必要です。

リウマチ熱の原因と症状

リウマチ熱の原因は、A群連鎖球菌の感染により、自己免疫システムが自分の心筋や関節などを間違って攻撃するためだと考えられています。体質や遺伝などの要素が関係していると言われ、溶連菌に感染した人全てがリウマチ熱を発症するわけではありません。

リウマチ熱の主な症状は、初期ののどの痛みと、2~3週間後に起こる高熱及び関節痛ですが、初期ののどの痛みが強くない場合は普通の風邪と診断され、発見が遅れることもあります。関節痛は約70%の患者にみられます。肘や膝、肩、足首などに炎症が起こり、痛む関節があちこち変わるのが特徴です。リウマチ熱では関節リウマチのように関節が変形することはありません。また、皮膚のしこりや紅斑が出たり、自分の意志と関係なく体が動くという症状が出ることもあります。

リウマチ熱で一番注意しなければいけないのが、心臓の合併症です。心臓の弁が障害を受けるとその後の生活にも大きな影響を及ぼしてしまいます。

リウマチ熱の治療方法は?

溶連菌による扁桃炎があれば抗生剤を服用して、リウマチ熱を予防することが重要です。リウマチ熱の治療には、溶連菌を駆逐するために2週間程度抗生剤を投与します。関節炎には非ステロイド性消炎鎮痛薬を使用し、心炎を起こした場合はステロイド薬、舞踏病には抗けいれん薬で治療します。
関節炎は1カ月程度で回復しますが、心炎を起こした場合は絶対安静が基本で治療も長期になります。

一度リウマチ熱にかかると、再発を防ぐためにペニシリンなどを数年~成人する頃まで、長期にわたって服用する必要があります。心臓弁膜症になった場合は、常に感染性の心内膜炎に注意し、一生薬の服用が必要になることもあります。

高熱と関節痛が起こり、2~3週間前にのどの痛みなどがある風邪をひいた覚えがあれば、すぐに受診してください。溶連菌の感染の疑いがあり抗生剤が処方された場合は、症状が回復したからと勝手に服用を中止せず必ず指示通りに飲みきりましょう。


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