心筋症

2015/10/21

子供で最も多いのは拡張型心筋症?家庭でできる対応法

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子供で最も多いのは拡張型心筋症?家庭でできる対応法

心臓の筋肉に障害が出て、心臓の働きを低下させてしまう心筋症。1歳までに発症することが多い病気ですが、見かけ上は元気にしている子供も多いため、周囲が気付きにくい場合もあります。子供の心筋症治療のために家族が気を付けることはあるのでしょうか。

3つの心筋症を理解して治療を進める

心筋症には大きく分けて3つの種類があります。心筋のの壁が外側へ薄くなることで心臓が大きくなってしまう拡張型心筋症、心臓の大きさはそのままで、心筋が肥大化していく肥大型心筋症、そして、心筋が硬くなることで心臓の動きが阻害され心不全の状態になる拘束型心筋症です。
子供の心筋症で最も多いのが拡張型心筋症で、その半数は1歳未満で発症するといわれています。肥大型心筋症は手術や薬物療法で治療が出来るのに対し、拡張型心筋症や拘束型心筋症の場合には将来の心移植を念頭においた治療が進められていきます。
心筋症のはっきりとした原因は解明されていませんが、遺伝性の高い病気であることから、父親か母親に心筋症がある場合には子供にも検査が行なわれることになっています。

心筋症の診断には学校検診が有効

日本では、幼稚園の入園時、小学校中学校の入学時にそれぞれ心臓検診を行なう制度が整っています。そのため、普段は元気にしている子供でも学校検診で心筋症が見つかり、治療を早期に始めることができたという例も多くあります。
心筋症の治療では、薬物療法や外科手術など、それぞれの状態に合わせた治療がおこなわれます。

日常で気を付けることは?

心筋症の子供の症状として、疲れやすさや呼吸困難、めまいや胸痛などがあります。どの種類の心筋症でも、不整脈があらわれると重篤な症状に繋がる場合もあるため、普段から激しい運動や水泳などは控えるようにしなければいけません。家庭での日常生活のほか、幼稚園や小学校などにも、あらかじめ病気のことを伝えて配慮をお願いすることが必要となります。
日本では2010年から15歳未満の臓器移植が認められるようになりました。また、補助人工心臓の研究も進み、1歳未満の赤ちゃんに使用できるものも開発されています。一時的に補助人工心臓を使い心臓を休めることで、心筋の機能を回復させる治療もあります。心筋症については今もさかんに研究が進められており、将来的には移植に頼らない心筋症の治療が期待されています。


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