黄体ホルモン

2015/10/09

妊娠初期の熱っぽさと黄体ホルモンの関係とは?

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妊娠初期の熱っぽさと黄体ホルモンの関係とは?

妊娠初期には熱っぽさを感じる妊婦さんが多いと言われています。。体温が上がるのは女性ホルモンの一つである黄体ホルモン(プロゲステロン)が正常に働いているからなのです。では黄体ホルモンとは何でしょうか?また、ホルモンが引き起こす症状とは?ホルモンについてお伝えします

女性ホルモンは大切な働き

女性の体の中では妊娠、出産をするための準備が自然と行われています。毎月生理があるのもホルモンの大切な働きによるものなのです。ホルモンの働きを知るには基礎体温を測ることが必要。正常な分泌がされている場合、体温のグラフは月経~排卵までの低温期と排卵~次の月経までの高温期の2層に分かれます。

熱っぽい…の正体は黄体ホルモン

黄体ホルモンはプロゲステロンともよばれ、高温期に分泌されているホルモンです。このホルモンには、受精卵を着床させる、妊娠を維持する、などの働きがあります。黄体ホルモンの作用で子宮内膜が厚くなり、ふかふかのベッドのような状態になります。黄体ホルモンは体温を上げる働きもするため、高温期や妊娠初期は体が熱いと感じる人が多いと考えられています。妊娠をしていない場合には、排卵後約2週間で黄体ホルモンが分泌されなくなり、、体温が下がって生理が起こります。
PMS(月経前症候群)という、体の不調やイライラなど気分の不安定もこの黄体ホルモンの影響によるものです。女性の体はホルモンのバランスの変化によって揺らぎやすくなっていますが、妊娠や出産をするためにはなくてはならないものなのです。

黄体ホルモンの分泌時期を知ろう!

卵子が排卵されると排卵後から次の月経になるまでに黄体ホルモンが分泌されます。妊娠をしていない場合は、分泌量はゆるやかに下がっていきますが、妊娠をした場合は、受精直後からヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が分泌されて妊娠黄体を刺激し、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンを作らせます。このホルモンの働きで、周期的にさがるはずの体温は下がらず、高温を保つので、妊娠初期には熱っぽさを感じるのです。このときは平常時の体温より0.2~0.3℃上昇し、37℃以上の微熱となる方もいるため中には風邪と勘違いする場合もあります。
妊娠をしている場合は4か月くらいになると、ホルモンの分泌が安定してくるため、妊娠初期にあった熱っぽさが解消され、流産の危険も少なくなっていきます。胎盤が形成されてくると、胎盤からも妊娠に必要なホルモンが分泌されます。ホルモン分泌量は妊娠9か月頃に一番多くなり、その後は出産に向かうとともに下がっていきます。

熱っぽい…と思うときは

高温期や妊娠初期は低温期よりも体温が上昇しますので、心身ともに不調を感じやすいということを覚えておくと良いかもしれません。また妊娠中期以降になると、おなかの中の胎児も成長し、胎児から発せられる熱量も増加します。そのため熱を感じる場合があるとも言われます。
またおなかが大きくなってくると身体にかかる負担も大きくなり、とても疲れやすくなります。そのため、ちょっとしたことでも熱がでてしまうことがありますが、あまり心配しないで大丈夫。ただし、38度を超える高熱の場合や他に症状がある場合は、妊娠の生理的症状とは別のものですので、すぐに病院に行きましょう。


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