器官形成期

服薬が胎児に影響しやすい時期?妊娠中の器官形成期

妊娠するとまず心配になるのは、妊娠初期に服用したお薬や放射線を浴びた事による胎児への影響。とくに器官形成期と呼ばれる時期の影響が大きいと考えられています。一般的には服薬や放射線は良いイメージではないようですが、何がどの時期にどの位の影響があるのかはご存知ですか?器官形成期とはどのような時期か等、妊娠とお薬、放射線の関係について解説していきます。

器官形成期とは?

・妊娠4週~7週
この時期は「絶対過敏期」と言われる器官形成期で、心臓、目、中枢神経、手足などが形成され、最も薬や放射線等に敏感な時期です。この時期は妊娠している事に気づかないことも有ります。しかし、お薬を飲んだり放射線を浴びたりしたからといって必ず赤ちゃんへ影響があるとは限りません。

・妊娠8週~妊娠12週
過敏性はやや低下するものの、この時期も指や性器等、細かい部分の器官形成がされます。

・妊娠12週~出産まで
15週までは、まだ注意が必要ですが、16週目以降からは催奇形性の心配はなくなります。

催奇形性とは?

催奇形とは、器官形成期に胎児に奇形が生じる事です。自然発生率は約3%と言われ、なかでも薬剤による奇形発生は全奇形の1~2%にすぎないと言われます。
また、レントゲン程度の放射線では胎児奇形や胎児死亡は起こりにくいといわれています。しかし、お薬もレントゲンも「100%安全」ではないのでどちらも医師に相談してみましょう。

妊娠中の治療について

妊娠中だからと言って全てのお薬が飲めない、放射線を浴びてもいけないというわけではありません。妊娠がわかる前に市販薬を飲んでいたり、持病の治療の為に服薬が必要だったり、事故に遭ってレントゲン検査が必要になるかもしれません。一般に売られている市販薬は、ほとんど影響は無いと言われています。持病のある方は母体に必要な治療が、薬や放射線の危険性よりも有益な場合は継続されます。放射線に関しては器官形成期に100mSv(しきい値)を超える被爆をした場合に発生する可能性があると言われますが、胸部のレントゲンの場合が0.01mSv、レントゲンよりも線量の多いCT検査を受けた場合(骨盤の場合)で79mSvですので何度も胎児に近い箇所を検査しないかぎりは問題ないといえます。

しかし、問題がないからといってやみくもに薬を服用して良いわけでは有りません。妊娠中にどうしても薬や放射線治療が必要になった場合はお医者さんに相談して決めるようにしましょう。


2015/10/09

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