授乳

授乳中の体調不良。薬を飲まずに我慢すべき?

赤ちゃんを出産してからは子育てに大忙しのママですが、風邪を引いたりして体調を崩してしまうこともあります。母乳で赤ちゃんを育てている場合、薬を飲みたくても我慢した方がいいの?という相談が、医療やヘルスケアの専門家が回答するQ&Aサイト「なるカラ」に寄せられていますが、看護師さんや助産師さんたちは何と説明しているのでしょうか。

授乳中のママの体調を心配するパパからの相談:「育児中の妻の体調不良。授乳中は薬の服用を控えるべきでしょうか」

母乳育児中の奥様の体調不良を、ご主人はとても心配しています。辛そうなので薬を飲むように勧めたいのですが、授乳中のため、飲んだ薬の成分が母乳を介して赤ちゃんに移行するのが心配で、躊躇しているようです。

初めての子供が最近生まれました。「母乳で育てるから頑張らなくちゃ」と妻は意気込んでいますが、体調が悪い時でも、薬が母乳を介して赤ちゃんに流れるからと、薬も飲まずに耐えている妻が可哀想でなりません。母親が服用した薬は、どの程度赤ちゃんに影響があるのでしょうか。また、母親が潰れてしまっては母乳はもちろんの事、色々とデメリットが大きいように感じるのですが、それでも薬を使わずに耐えることは正しいことなのでしょうか。(20代・男性)

赤ちゃんに影響がある薬はごく限られたもの。医師と相談の上、安心な薬を処方してもらって

ママが服用した薬の成分は、母乳を介して多少は赤ちゃんへ移行されますが、その分量はごく微量であり、赤ちゃんに影響を与える薬は限られています。しかし中には授乳中に飲んではいけない薬もありますので、自己判断で市販薬を使用することは避け、病院を受診して授乳中でも飲める薬を処方してもらうのがよいでしょう。

母乳は母親の血液から作られるため、母親が口にした薬の成分も母乳に含まれてしまいますが、8割程度の薬は母乳になる際かなり薄められています。母乳を介して、赤ちゃんに影響を与える薬はとても限られていますが、「1日1回飲めば効く(血液中に長くとどまる薬)」とうたわれているものや、精神薬などは注意が必要な場合が多いです。授乳中の薬の服用に関しては自己判断せず、症状が長引く場合は無理をせず病院を受診した方がよいでしょう。(助産師)
お薬については、母乳に影響のないお薬もあります。自己判断で市販薬を使用するのではなく、病院を受診して医師に相談されてはいかがでしょうか。私も産後すぐに風邪をひいてしまいとても辛かったのですが、医師に漢方薬を処方してもらいとても楽になりましたよ。(産科看護師)
妊産婦には薬は禁忌というイメージがありますが、現在では割と飲める薬が多くなっていますし、また薬の授乳移行量というのは本当に微々たるものです。産婦人科や小児科では、授乳中でも飲める安心なお薬をだしてくれますので、受診してみてはいかがでしょうか。また風邪などの感染症で病院を受診する際は、妊婦さんや小さな子供に移す可能性があるので、あらかじめ病院に連絡の上、受診するとよいでしょう。(小児科看護師)

できれば、薬は授乳後すぐに飲むのがベスト!

薬を飲んだ後は薬の成分の血中濃度が高いので、できれば授乳が終わって飲んだほうが安心だと、看護師さんは説明しています。

薬は内服後に血中濃度がぐっと上がり、そのあと徐々に下がっていきますので、できれば授乳が終わってから飲んだほうがよいでしょう。しかし赤ちゃんが泣くたびに授乳しなくてはならないので、マニュアル通りに上手くいかないこともあると思いますが、その辺はあまり神経質になりすぎなくても大丈夫です。あくまでも安心のための一工夫であって、血中濃度が高い時でも薬の授乳移行量はごくわずかです。(小児科看護師)

具合が悪くても、授乳中だから……と薬の服用を諦めている人も、少なくないかもしれませんね。しかし現在は、授乳中でも飲むことができる薬はたくさんありますし、また床上げ3週間という言葉があるように、産後しばらくはママも身体をゆっくりと休めなければなりません。体調不良が長引くようであれば無理に我慢せず、一度病院を受診されるとよいでしょう。


2014/09/29

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