扁桃肥大

扁桃肥大に手術は必要? ママの疑問もこれで解決!

扁桃肥大のお子さんは多いと思いますが、扁桃肥大だからといって、すぐに治療の対象になることはありません。大きさが原因で何らかの症状が現れている場合には治療の対象となります。扁桃肥大についてママが疑問に思っていること、知っておくべきことをお伝えします。

扁桃肥大とは? 

小学生のお子さんが、あるいはママ自身が子供のころに、学校の健康診断で「扁桃肥大」と診断された方は多いと思います。そもそも扁桃肥大とはどのような症状なのでしょうか。扁桃とは、一般的には扁桃腺と呼ばれていますが、のどの両脇に1個ずつあり飛び出しています。

その飛び出している程度が大きい状態を扁桃肥大と言います。扁桃自体は肥大する時期というものがあります。個人差がありますが、扁桃が最大の大きさになるのは7~9才頃です。その後は次第に小さくなりますので、成人になって扁桃肥大のままということは少ないです。

扁桃肥大があると身体にどんな影響があるの? 手術は必要?

扁桃が大きいと、のどのある部分で気道を狭めてしまい、呼吸1回で吸い込むことができる空気量が少なくなります。そうなると、体は必要な酸素を取り込もうとしますので、1回の呼吸が大きくなり、また呼吸回数が増えてきます。このような状態は、成長期のお子さんにとって好ましい状態ではありません。身体に負担をかけることは、心臓にも悪いです。
更に、睡眠中に一時的に無呼吸になる睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことがあります。扁桃肥大が原因の典型的な気道障害であると考えられています。

また、扁桃が極端に大きいお子さんは食べ物が飲みづらくなり、口の中に入れたものをずっと飲みこめずモグモグしているときがあり、扁桃肥大が原因の場合もあります。お子さんを叱る前に、耳鼻咽喉科を受診してみてください。また肥大した扁桃線が炎症を起こすと強い喉の痛みや高熱などの症状がみられ、これ年に何度も繰り返す場合があります。成長したら扁桃が小さくなるから待てばいいと考えていると、弱々しい体の子供になってしまいますので、思い切って手術をする方が好ましい場合があります。

扁桃を取ると、かぜをひきやすくなるって本当?

「扁桃を取ると、かぜをひきやすくなる」ということを聞いたことのあるママも多いかと思いますが、実際のところはどうなのでしょうか。

扁桃は免疫細胞であるリンパ球の集まりであり、そのリンパ球をとると抵抗力が落ちるのではないかと不安になるのも当然です。しかし、体の免疫システムは4~5才までに完成していますので、扁桃を取ることで身体の免疫力が低下することはありません。しかし、3才以前の子供の場合は、扁桃肥大の症状の程度や子供の発育程度を慎重に考慮して手術を検討します。

一般的には、扁桃肥大と診断されたからといってすぐに手術が必要と考えるのは間違いです。扁桃が大きいだけでその他に特に症状がなければ、小さくなるまで待つケースが多いです。扁桃腺が腫れて繰り返し熱を出したり、いびきや睡眠時無呼吸症候群など扁桃肥大により症状がある場合にのみ手術を検討します。のどの手術に関しては、現在は麻酔技術の発達により、全身麻酔で子どもへの負担も少なく手術ができます。耳鼻咽喉科の手術では、扁桃肥大は件数の多い手術であり、ほとんどの場合、手術の翌日から食事が可能です。

したがって、手術するかしないかの話とは別に、お子さんの扁桃肥大について心配なことや相談したいことがある場合は、一度耳鼻咽喉科を気軽に受診することをお薦めします。


2015/10/22

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