ネフローゼ症候群

2015/10/08

子どもの「ネフローゼ症候群」ってどんな病気?

この記事の監修/執筆

専門家監修記事

子どもの「ネフローゼ症候群」ってどんな病気?

子供の身体にむくんでいるところはないですか?単なるむくみと思いがちですが、実は恐ろしい病気が隠れているかもしれません。本当は怖い子供のむくみに関する病気「ネフローゼ症候群」について、その症状や治療法をご紹介致します。

ネフローゼ症候群ってどんな病気?

ネフローゼ症候群とは尿中に蛋白が出る病気で、子供の場合の多くは、腎臓に直接的な原因があって発症する病となります。そのうち約90%が特発性によるもので、特発性ネフローゼ症候群と呼ばれています。その他、2次性ネフローゼ症候群と呼ばれ、全身の病気に伴って起こる症状もありますが、子供の場合には比較的少ないことで知られます。2次性ネフローゼ症候群の代表的なものは紫斑病性腎症です。特発性のネフローゼ症候群は腎臓の組織に殆ど変化のない微小変化型であることが多く、大人になってからの腎不全の心配等は少なくなっています。

子供のネフローゼ症候群は2歳〜6歳に発症するケースが多く、一度発症すると再発する可能性のある病です。ネフローゼ症候群を発症すると、身体にむくみが起こり、コレステロール値が高くなります。単なるむくみと決めつけずに病院で検査を受けると良いでしょう。

ネフローゼ症候群の検査と治療は?

ネフローゼ症候群の検査は尿検査と血液検査で診断します。主な症状は高度蛋白尿と低蛋白血症、むくみや高コレステロール血症です。自宅でパパやママが気がつくことができる症状はあまり多くはないので、定期的な健康診断をきちんと受けることが重要となってきます。もしもむくみが治らない、日に日にむくみがひどくなる、と気がついた場合には早期受診がオススメです。

特発性のネフローゼ症候群の治療には入院治療が必要で、塩分と水分の摂取の制限を行い、副腎皮質ステロイド薬で治療を行います。おおよそ7日〜10日で効果が表れ尿蛋白が改善するでしょう。但し、治療薬には副作用があるため、骨粗鬆症や緑内障、高血圧等の症状に注意しながら治療を行う必要があります。しかし、患者の10%〜20%では副腎皮質ステロイド薬が効かない場合があり、その場合には、ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群と診断されます。更に詳しい検査が必要で、多くが巣状糸球体硬化症等の治りにくい腎不全です。小児の場合には、化学療法が有効な場合が多く、軽症状で済む場合もありますので、医者とよく相談して治療を進めてください。

小児で起こる特発性ネフローゼ症候群は約30%程度の患者が頻繁に再発する病です。しかし、腎不全に移行することは稀ですので、一度かかったら予後の経過観察をしっかり行ってください。もしもネフローゼ症候群の疑いがある場合には、病院で診断してもらいましょう!


  • このエントリーをはてなブックマークに追加