ドライアイ

子どもにも急増中「ドライアイ」、その原因と対策とは?

スマホやパソコンの使用の低年齢化、タブレットの授業導入など、近年、子どもにも多く発症するドライアイの症状は、対応が遅れると深刻な目のトラブルになってしまうことも。子どもを取り巻くドライアイの実態やおうちでできる対策について解説します。

子どもにも急増中のドライアイ

涙の分泌量が減ったり、量は十分でも涙の質が低下することによって、目の表面を潤す力が低下した状態をドライアイと呼びます。以前は大人が発症するものと考えられていましたが近年、パソコンやテレビゲーム、スマホの普及と使用年齢の低下により、子どものドライアイが増えてきました。ある製薬会社が小学生とその保護者を対象におこなった調査では、約4割の保護者が「子どもの目が疲れていると感じる」との回答をし、またそのうち約8割が何らかの対処の必要性を感じているという調査結果が出たそうです。周りの大人も気づいているけれど、どのような対処をするべきなのかわからないというのが実態なのかもしれません。

近年では、学習の現場にもパソコンやタブレットなどが登場するようになり、子どもでもIT機器を使用するのが当たり前となってきました。体の機能の成長が著しい時期だけに、悪化させてしまうとさまざまな面に影響や支障が生じる可能性も否定できません。子どものドライアイはとても注意深く予防してゆく必要があると言えるでしょう。

子どものドライアイ 原因とその症状

子どものドライアイは、大人と同じように、パソコン、テレビ、ゲーム機器などの画面を凝視し続けることで起こる「まばたきの減少」や、エアコンなど空調機器による「空気の乾燥」から、涙の分泌量が低下してしまうことが大きな原因とされています。
本来、眼球は、常に涙の膜に覆われていることで快適な状態が保たれています。また、涙を構成している成分は血液に似ており、乾燥防止、角膜への酸素や栄養供給、目の殺菌など、涙は目の健康を守るさまざまな働きをしているのです。そのような涙の分泌量が低下することで、目の乾きやゴロゴロとした異物感、痛み、充血などが現れるのがドライアイの症状です。さらに、目の酷使からくる肩こりや頭痛なども、いまや大人だけではなく子どもにも起こりうると言われています。

まばたきの回数が増えた、よく目をこするようになった、いつも目が充血している、などの様子がお子さんに見られる場合は、ドライアイになっている可能性があります。無意識に目をこすっているうちに角膜に傷がつき、角膜に炎症を起こしたり、それが視力の低下につながる危険性も含んでいるため軽視できません。子どもは自分ではその症状に気づけないことも多いため、周りの大人がいち早く変化に気づくことが大切です。

子どものドライアイを防ぐためには?

子どものドライアイを防ぐためには、まず目を使いすぎないような生活環境が大切です。
日本小児科医会では、テレビを含め1日の中で子どもがメディアに関わる時間は2時間以内、ゲーム機器は30分までが理想的と提言しています。しかし、多くの家庭では、かなり厳しい制限と感じるのではないでしょうか。最低限のルールとして、テレビやゲーム、パソコンなどは1時間ごとに10分程度は休憩の時間をとるようにしたいものです。また、モニターからは30センチ以上離れて見る習慣や、一点ばかりを凝視しないこと、目をぎゅっと強く瞑ってパッと見開く、といった目のストレッチを習慣化するなどの工夫を大人も一緒になって取り組んでみましょう。

そのほか、室内が乾燥しすぎないように適度な湿度を保つ、エアコンなどの風を直接受けるような場所で目を酷使させない、画面の光を軽減するフィルムを使用することなども家庭でできる対策です。

IT機器の使用をすべて禁止してしまうことは、どの家庭でも難しいと言えるでしょう。親子で日頃よりよく会話をもち、目の大切さを認識させたうえでルールを作り、大人が上手に導いてあげたいものですね。


2015/10/08

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