出産予定日

2015/10/14

出産予定日を過ぎたら、赤ちゃんとママに影響はある?

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出産予定日を過ぎたら、赤ちゃんとママに影響はある?

プレママや妊活中の女性が知っておきたい知識として出産予定日の意味や、予定日の計算方法があります。また、出産予定日を過ぎた過期産を迎えた場合の赤ちゃんへの影響や誘発分娩などについて説明していきます。

赤ちゃんはどうやって産まれて来ようとするの?

お腹の赤ちゃんは、子宮、胎盤、羊水などの働きによって育ち、生まれてきます。これら赤ちゃんを育てる環境の働きは妊娠38週頃にもっとも高まり、その後少しずつ機能が低下していきます。

それ以前は、陣痛が始まらないよう安全装置が働くメカニズムになっており、子宮内の環境が良く赤ちゃんが「まだ出たくない」と感じられる間は陣痛が起こらないしくみになっています。そして、38週を過ぎて子宮などの機能が低下し、赤ちゃんにとって居心地の良い環境でなくなり、「もう外に出たい」と思うようになることで、赤ちゃんは生まれてくるのです。

出産予定日とは

出産予定日とは、最終月経の第1日目から計算して280日目(40週目)のことを言います。正期産と言われる期間がこの出産予定日の2週間前後を目安とされており、これを越えると過期産という期間に入ってきます。

出産予定日の計算方法

出産予定日を算出する方法があることを知っていますか?出産予定日の計算方法として有名なのが「ネーゲレの計算法」とよばれるものです。別名「ネーゲレの概算法」とも呼ばれ、最終月経のあった月から3をマイナスする、あるいは9をプラスすることで出産予定月を算出し、最終月経日の第1日目に7をプラスすると出産予定日を算出することが出来ます。

例えば、9月7日に最終月経日を迎えた人ならば
9月7日→9-3(9+9)、7+7=6(18※1年は12ヶ月なので18-12=6)、17
→6月14日が出産予定日となります。

出産予定日を過ぎるとママと赤ちゃんはどうなるの?

出産予定日の前後2週間での出産を一般的に「正期産」といい、正期産を過ぎて妊娠42週0日を過ぎた出産のことを「過期産」といいます。過期産を迎えるママと赤ちゃんへの影響は次の通りです。

1.胎盤機能の低下

過期妊娠の場合、胎盤の機能が低下する傾向があります。機能の低下した胎盤はその役割である赤ちゃんへの栄養と酸素を届けることが十分に果たせなくなってしまいます。

2.羊水の減少と羊水の混濁

お腹の中の赤ちゃんが大きくなると、その分だけへその緒が圧迫され、赤ちゃんが低酸素状態になってしまい、酸欠やストレスによってお腹の中でウンチをしてしまうことがあります。

これが羊水混濁という羊水の汚れに繋がります。赤ちゃんはお腹の中で羊水を飲み込み、それを尿として出していて、正期妊娠の場合はその循環が上手く均衡を保っているのに対し、過期妊娠ではその均衡を保つことが出来ず羊水過少症となってしまう可能性があるのです。

更に少なくなった羊水の中で赤ちゃんがウンチをしてしまうと、羊水混濁の他に、赤ちゃんがウンチを羊水と一緒に飲み込み、肺機能の低下を誘引し、産後肺炎などを引き起こす原因となる恐れがあります。

・赤ちゃんへの影響

妊娠42週以降になると、胎盤の機能が低下し縮んでいきます。すると、胎盤からへその緒を通して赤ちゃんに運ばれていた酸素が少なくなり、赤ちゃんが苦しくなってしまうことがあります。

苦しくなった赤ちゃんが胎便をしてしまい、さらにその胎便で汚れた羊水を飲み肺の機能を低下させてしまうケースもあります。胎盤の機能低下による赤ちゃんの異常はNST(ノンストレステスト)で確認することができます。

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・ママの体

出産予定日を超えてもママの体にはそれほど大きな変化はなく、むくみやすくなる程度です。しかし、胎盤の機能が低下すると常位胎盤早期剥離を起こしやすくなるため、急な体調の変化には注意が必要です。おしるしとは異なる出血が見られることも。出血があったら自己判断せず、必ず受診するようにしましょう。

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・子宮の中

妊娠42週を過ぎると胎盤の機能が低下していきます。胎盤が固くなって収縮し、苦しくなった赤ちゃんが胎便をして羊水が汚れてしまうこともあります。 また、赤ちゃんのおしっこの量が減るため羊水の量も減り、それにより陣痛の際にへその緒が圧迫されてしまうこともあります。

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・お産の仕方

41週までは自然にお産が始まるのを待ちますが、42週を過ぎれば陣痛誘発剤などを用いて人工的にお産を起こします。その場合でも、微弱陣痛などスムーズにお産が進まないこともあります。また、42週を過ぎると帝王切開となる可能性も高くなります。

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予定日超過妊娠の場合(40週0日~6日)

40週0~6日の間は、異常が見られなければ通常は自然にお産が始まるのを待ちます。 出産予定日を過ぎても赤ちゃんは成長し続けます。赤ちゃんが大きくなるにつれ酸素量が足りなくなっていき、赤ちゃんが苦しくなってしまうため、できる限り40週台までのお産を目指します。

予定日超過妊娠の場合(41週0日~6日)

41週に入ってもお産が始まらない場合は、誘発剤などで陣痛を促す処置が行われます。これは、41週を過ぎると胎盤の機能が低下し、赤ちゃんに影響が出てしまうことがあるためです。

誘発剤を使用する時点ですでに胎盤の機能が低下している場合は陣痛が胎盤に負担を与えてしまうこともあります。それによって赤ちゃんが低酸素状態になってしまうことも。さらに、胎児機能不全と判断されると緊急帝王切開となることもあります。

過期妊娠の場合(42週0日~)

42週を過ぎると過期妊娠と呼ばれ、さまざまなリスクが出てきます。胎盤機能低下による赤ちゃんの低酸素状態、それによって起こる胎便吸引症候群などがリスクとしてあげられます。

また、胎内で成長しすぎて巨大児となり、難産になりやすいというリスクもあります。 42週以降は赤ちゃんの死亡率も高まるため、41週台までのお産を目処とする産婦人科が多いようです。

誘発分娩とは

誘発分娩とはあらかじめ出産する日を決めて、陣痛促進剤などを使用して人為的に陣痛を誘発し出産を行うことを言います。

出産予定日を過ぎたら必ず誘発分娩するの?

誘発分娩は予定日を過ぎたからといって必ずするものではなく、ママや赤ちゃんの状態を医師が見て判断するものです。次の3つの事項に当てはまる場合には誘発分娩となる可能性がありますので考慮しておきましょう。

1.出産予定日を超過しても陣痛がこない…出産予定日を超過し過期産に入ったママの体調や、お腹の中の赤ちゃんの様子を見て誘発分娩が必要であると医師が判断した時。

2.微弱陣痛になった…出産予定日前後に自然と陣痛があった場合でも、微弱陣痛のためなかなか出産に繋がらず、ママあるいは赤ちゃんいずれか、または両方の体力や生命に危険が生じる可能性があると医師が判断した時。

3.破水したが陣痛がないために出産出来ない…破水後24時間以内に出産に繋がらない場合で、赤ちゃんの生命に危険が生じる可能性があると医師が判断した場合。

お産の予兆ってどんなの?

お産が始まるときは、なんらかのサインが見られることもあります。お産の予兆には以下のようなものがあります。(必ずしもすべての妊婦さんに見られるわけではありません。)

●おしるし
お産が近づくと見られる出血のことを言います。赤ちゃんを包む卵膜が子宮からはがれることにより出血します。血の色はピンクや赤、茶褐色などさまざまです。

●前駆陣痛
通常の陣痛は、お腹の張りや痛みを感じる間隔が次第に規則的になっていきますが、前駆陣痛は不規則、痛みもなかなか強くなりません。そのまま痛みがなくなってしまうこともあります。

●破水
赤ちゃんを包む卵膜が破れ、羊水が出てくることを破水と言います。
通常、破水は陣痛が始まってから起こりますが、陣痛前に起こる場合もあり、前期破水と呼ばれます。破水があったら早急な受診が必要です。

●恥骨や足の付け根の痛み
赤ちゃんが下に下がってくることで、恥骨や足の付け根あたりに痛みを感じることもあります。そのほか、トイレが近くなる、胃が圧迫から解放され食欲が増す、なども赤ちゃんが下がったことによるものです。

まとめ

出産予定日を過ぎると、ママの身体に大きな影響はありませんが、妊娠41週目以降になると、胎盤の機能が低下するため、酸欠やストレスなど赤ちゃんに影響を及ぼします。 また、誘発分娩する場合もあります。


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