胎芽(たいが)

2015/10/20

3か月で一人前?胎児の成長過程について

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3か月で一人前?胎児の成長過程について

妊娠初期の赤ちゃんを意味する胎芽という言葉。あまり聞きなれない人も多いかもしれません。胎芽の時期を経て胎児と呼ばれるようになる赤ちゃんは、その呼び名が変わる時期に劇的な成長がみられます。この時期のおなかの中の赤ちゃんにどんなことが起きているのでしょう。

胎芽と胎児はどう違うの?

おなかの中にいる赤ちゃんと聞くと、多くの人は胎児という言葉を思い浮かべると思いますが、実は、胎児と呼ばれるのは妊娠3か月目からです。それまでの赤ちゃんは、胎芽(たいが)と呼ばれています。
妊娠1ヶ月頃の胎芽の時期の赤ちゃんは、1㎜ぐらいの大きさで魚のような形をしています。まだ人には程遠い形ですが、2か月目に入ると2,3cmに成長し、エラやしっぽがとれて2頭身となります。
胎児と呼ばれ始める3か月目には、成長のスピードはピークを迎えます。頭と、胴、足もはっきりと判別できるようになり、より赤ちゃんらしい形に成長していきます。胎芽から胎児に呼び名が変わるこの時期は、一気に新生児に近い形にまで成長する時期と言えます。

成長の様子

この3か月頃の赤ちゃんの成長速度は、1日に1mmもしくはそれ以上といわれ、めざましいものがあります。3頭身となり、3か月目の終わりごろには9cmぐらいの大きさになります。手足も指が分かれてきて、爪も生え始めます。鼻や口、耳なども形成が進み、耳たぶやくちびる、まぶたなどができてきて人の顔らしい様子になってきます。歯茎の中には、後に歯になる歯胚もできます。外性器も形作られるので、性別がわかるようになるのもこの頃です。
内臓器官も発達が進み、肝臓や胃など、それぞれに動き始めます。腎臓も発達し、羊水を飲んで、おしっこをしたりします。心臓もしっかりしてきて、血液が体内を循環するようになります。この頃の赤ちゃんは、まだ皮膚が透き通っているので、血管なども透けて見える状態です。心音も力強く、超音波ドップラーで確認できる程になり、筋肉や骨も成長し、体つきもより赤ちゃんらしくなっていきます。

羊水の中の赤ちゃん

赤ちゃんは、3か月ごろから羊水の中で体の向きを変えたり、手足を曲げたり伸ばしたりするなど、頻繁に動いているのが超音波でも見られるようになります。反射神経もできていて、原始歩行と呼ばれる、歩くような足の屈伸もみられます。ただし、残念ながらまだ胎動を感じることはできません。

出産予定日がわかる?

この妊娠初期の赤ちゃんの成長には、個人差がないといわれています。このため、この時期の赤ちゃんの大きさを測定して、基準と比較することで、この大きさなら第何週の何日目、というふうに、受精日や妊娠週数を明らかにできます。

出産予定日は、最終月経日や基礎体温排卵日などから計算することができますが、排卵の遅れや記憶違いなど、必ずしも正確ではありません。その妥当性を確認あるいは修正するために、CRLを測定します。CRLというのは、赤ちゃんの頭からお尻までの長さ(頭殿長)のことです。一般的に、赤ちゃんが測定しやすい大きさになった、第9週のCRLを測定して、出産予定日を確認することが多いようです。


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