痙攣(けいれん)

2歳で3回も熱性けいれんに…脳に何か異常あり?

子どもの急な発熱は珍しくありませんが、熱性けいれんと呼ばれる症状が出ると驚いてしまうママも多いようです。熱性けいれんを繰り返す子どもを心配するママに、医師や看護師さんたちのアドバイスとは。

ママからの相談:「過去に3回の熱性けいれん。脳波の検査をすすめられて不安です」

現在2歳の男の子ですが、8カ月の時に39℃の熱を出し熱性けいれんを起こしてから、現在まで3回ほど高熱が出る度にけいれんを起こしています。普通は1回程度で2回なる子は珍しいと聞きましたが、3回もけいれんを起こして大丈夫でしょうか。医師から次にけいれんが起きたら脳波を調べましょうといわれて、とても不安です。(20代・女性)

熱性けいれんの多くは小学生ぐらいで改善

熱性けいれんは繰り返すことがありますが、その多くは小学生になる頃には改善されるようです。けいれんが起きたら落ち着いて子どもの様子を観察し、嘔吐物で窒息しないように顔を横に向けるなどの処置をとりましょう。

熱性けいれんは、一度起こすと約15%の子が繰り返すとされていますが、ほとんどが小学生になる頃には自然に改善され脳へ後遺症を残すのは、まれです。けいれんが起きたら顔を横に向けて吐物で窒息しないようにし、慌てて揺さぶったり顔を叩いたりして刺激を与えないようにしましょう。5分程度で治れば救急車を呼ぶ必要はなく、けいれんが治まれば、ぐったりしたように眠ると思いますが、ちゃんと呼吸しているか手足は動くか確認してください。(産科看護師)
熱性けいれんは、生後5カ月から6歳ぐらいまでの子どもで発熱時に発作的にけいれん(けいれんしない場合もある)することをいいますが、5分ほどで治まりますし脳に異常を残すことはありません。子どもの3~8%に見られるよくある症状で、一度起こすと繰り返す子もいます。(内科医師)

熱性けいれんの他に、「てんかん」の場合も

熱がないのにけいれんを起こす、15分以上けいれんが止まらないという場合は、「てんかん」や別の病気の可能性もあります。てんかんの場合は発作が起こると意識を失ってしまうことがあり、思わぬ事故に巻き込まれるなどの心配もあるようです。

子どものけいれんする他の原因に「てんかん」があります。てんかんは熱がないことが特徴ですが、熱性けいれんからてんかんへ移行する場合もある(移行率2.0~7.5%)ため、繰り返す場合は脳波の測定が行われます。てんかんの場合、けいれん時以外は特に問題なくても発作が起きると意識を失うことがありますので、交通事故に巻き込まれる可能性もあります。大人になって車を運転中にけいれんが起きた場合は、事故を起こすこともありますので、小児の神経専門医により長期的に経過を見ることが多いです。(内科医師)
けいれんの時間が15分以上続くときは、すぐに救急車を呼んでください。長く続くけいれんは脳に異常があることがありますし、熱性けいれんの場合は5分以内がほとんどですので、長い場合は脳炎や髄膜炎など他の病気の疑いがあるためです。(内科医師)
高熱が2~3日続いてから、けいれんが起こる場合は髄膜炎や脳炎、熱がないのにけいれんが起こる場合は、てんかんを疑います。熱性けいれんでも15分以上けいれんが続く場合や、けいれんが治まってもすぐに次のけいれんが起こる場合は、脳に何らかの障害がある可能性が疑われます。(産科看護師)

熱性けいれんは繰り返すことがありますが、そのほとんどは小学生になる頃には改善されるようです。けいれんの時間が長い、発熱していないのにけいれんが起こるなど、いつもの熱性けいれんとは違う場合は、速やかに病院を受診してください。


2015/10/13

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