腹痛

2015/10/15

精神的腹痛か…14歳の娘を何科に連れていくべき?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

精神的腹痛か…14歳の娘を何科に連れていくべき?

子どもの不調は親としても心が痛むもの。検査では特別な疾患は見つからないのに、頻繁に腹痛を訴える子どもは、どんな原因を抱えていることが考えられるのでしょうか。

ママからの相談:「娘の精神的なものからくる腹痛の治療法は?」

娘は14歳の中学生です。幼い頃からよく腹痛を訴えます。検査では内蔵的な異常は認められず、精神的なものとの診断でした。最近は緊張時に腹痛を訴えます。お腹の動きを止める薬があるようですが、14歳の子どもも飲めるのでしょうか。また、内科、小児科、あるいは心療内科、どこを受診したらよいですか。(40代・女性)

ストレスが腹痛を引き起こす「反復性腹痛」

内臓には何も問題がないのに、頻繁に起こる腹痛は心の問題であることも少なくないようです。いったいどんなことが、子どもの心を圧迫しているのでしょうか。

お子さんはストレスを抱え込んでいないでしょうか。友達関係やテスト、宿題、勉強についていけないなどの学校での問題、あるいはよく夫婦喧嘩をする、親がイライラしてよく小言をいうことはありませんか。大切な友達との別れ、ペットの死、身内との死別などの体験に心当たりがないでしょうか。お子さんがストレスを感じていることを除去してあげることが大切です。(産科・婦人科看護師)
下に妹や弟がいる場合、「お姉ちゃんだから」というプレッシャーを与える声掛けをしていませんか。このようなことがあると、自分のいいたいことをうまく伝えられなかったり気持ちを我慢してしまっていることがあり、その反動が腹痛となって現れていることも考えられます。(産科・婦人科看護師)
お子さんのように腹痛を繰り返すことを「反復性腹痛」といい、中学生の10~15%が経験するといわれています。原因は内臓にある場合とない場合に分かれていて、内臓に問題がない場合は、過敏性腸症候群か心理的ストレスが原因と考えられます。(内科医師)
反復性腹痛で内臓に異常がないものの原因は、過敏性腸症候群の可能性60%、原因不明20%、ストレスに対する心因反応10%といわれています。下痢や便秘を繰り返していないようなら、心因性(精神的なもの)だと考えます。(内科医師)

反復性腹痛の治療とは

質問者のお子さんだけでなく、中学生くらいの子どもが同じ症状を訴えることは、まれなことでもないようです。反復性腹痛はどのように治療していけばよいのでしょうか。

身体的な問題がない場合の治療法は、心理療法と薬物療法です。14歳なら薬を試してみてもいいかもしれません。信頼できる内科に定期的に通って、信頼関係を築きながら薬を処方してもらうのがよいと思います。(内科医師)
ストレスの原因となっているものは、何か思い当たらないでしょうか。家庭環境や教育環境などに原因があるのなら、それが改善すれば自然によくなることもあります。(内科医師)
まだまだお母さんに甘えたいのかもしれないので、腹痛を訴えたら、側に寄り添って様子をみてあげてください。できるだけお子さんと目線を合わせて、スキンシップを。(産科・婦人科看護師)
緊張すると大人でもお腹が痛くなることがあります。そのタイプの腹痛には、お腹の動きを鎮めて胃腸を安静にさせる薬があります。短期間であれば服用してもいいと思いますが、便秘になる場合があるので注意してください。(産科・婦人科看護師)
受診は内科で消化器の専門医、または、診療内科でカウンセリングを受けてもいいかと思います。(産科・婦人科看護師)

子ども自身が精神的な強さでストレスを克服できるようになるには、まだ時間がかかります。まずはその原因究明と解消が目標ですが、必要なら薬を用いることも検討してみるとよいようです。


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