任意予防接種

2015/10/15

海外での予防接種、衛生面が心配…

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

海外での予防接種、衛生面が心配…

子どもが生まれると一定のスケジュールで接種する予防注射には、定期接種の他に任意接種があります。補助金の出ない任意接種を受けるメリットはあるのでしょうか。

ママからの相談:「中国在住、任意の予防接種のメリットを知りたい」

中国在住で1歳の息子がいます。日本同様、予防接種には定期と任意があります。経済的負担が大きくても病気予防になるならと思って任意接種も受けていますが、中国は日本ほど衛生状態がよくありません。受けることで何か他のリスクがあるのではないかと心配です。任意接種を受けるメリットはあるのでしょうか。(30代・女性)

予防接種を受ける意味

そもそも予防接種そのものは義務ではないのですが、予防接種を受けることには理由があります。まずは、「なぜ予防接種を受けるのか」ということを考えてみましょう。

WHO(世界保健機構)は、世界の子どもたちが受けるべき予防接種を指標として提示していますが、国によって定期接種にしているものと任意接種にしているものが違います。たとえば、B型肝炎ワクチンは日本では現在のところ任意ですが、今後、定期接種になる予定です。任意接種のものは接種不要というわけではない、ことは認識しておきましょう。(内科医師)
任意の予防接種には公的な補助金がなく、たしかに経済的には負担になります。「高額な予防接種より治療費の方が安いから」「接種しても感染の可能性はあるから」という理由で接種しない方もいますが、ロタウイルスやおたふく風邪、インフルエンザなどに感染し重症化した場合も考えると、予防するに越したことはありません。(産科・婦人科看護師)
中国でも定期接種か任意接種かは国により定められています。予防接種とは、重症な病気にかかって命が危険な状態となったり、重い障害が残ったりすることを防ぐためのもの。受けるメリットはそこにあるといえるでしょう。(内科医師)
予防接種のデメリットとして挙げられるものは、予防接種による重篤な副反応(死亡、障害)などがありますが、発生は極めてまれだとされています。(内科医師)

中国での予防接種

質問者の方は中国在住とのことですが、国が違ってもその国に定められた予防接種を受けることになるようです。その場合、どういった点に注意が必要なのでしょうか。

海外でも日本と同じように予防接種のスケジュールが組まれています。何の予防接種をするのか、事前に主治医とよく相談してください。ワクチンの内容に関しては、日本と同様と考えていいでしょう。(産科・婦人科看護師)
ワクチンにはパッケージに入っているものや、シリンジから注射器で吸うものがありますが、衛生面では後者が気になるところです。なるべく衛生状態のよい、信頼できる病院で受けるようにしてください。(内科医師)

国により環境や考え方に違いがあるとはいえ、予防接種は免疫力の弱い子どもを守るためのもの。重症化のリスクを下げるためにも、受けておくのがよいようです。


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