NICU

2015/11/06

どんなときにNICU(新生児集中治療室)に入るの?

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どんなときにNICU(新生児集中治療室)に入るの?

NICUは、集中的に治療が必要な新生児のための治療室です。どのような場合にNICUに入院することになるのでしょうか。また、NICUではどのような体制でどのような治療を受けることができるのでしょうか。

NICU とはどのような場所なのでしょうか

NICUはNeonatal Intensive Care Unitの略で、日本語では「新生児集中治療室」と呼ばれます。ここでは、何らかの理由によって小さく生まれてきた赤ちゃんや病気をもって生まれてきた赤ちゃんに、厳重な体制を整えて集中的に治療をおこないます。赤ちゃんは一人一人環境が整えられた保育器の中で過ごしながら治療を受けます。NICUを備えていない病院から搬送されてくる場合もあります。

どのような場合にNICUで治療を受けるのでしょうか

NICUで治療を受けるケースは様々ですが、主に次のような場合が挙げられます。

・早産児あるいは低体重児の場合
出産予定日よりも早く生まれる、いわゆる早産で生まれてきた早産児の赤ちゃんや、お母さんのお腹の中にじゅうぶんいたものの低体重で生まれてきた低出生体重児の赤ちゃんはNICUで集中治療を受けます。早産児の赤ちゃんの場合は保育器内をお母さんの子宮と同じような環境に整えます。呼吸や消化がうまくいくように機械の助けを得ながら治療を受けます。低出生体重児の赤ちゃんの場合はほかに病気をかかえているかどうかなどによっても治療は異なりますが、赤ちゃんにとって過ごしやすい環境の中で集中治療を受けます。

・赤ちゃんに病気や異常が認められた場合
お母さんが妊娠高血圧症候群であったり、他の合併症を患っていた場合、赤ちゃんも病気に罹っている場合があります。あるいは赤ちゃん自身が何らかの理由で病気になることもあります。これらの場合のうち、医師が集中治療室でのケアが必要と判断するならばNICUへ入院することになります。例えば呼吸障害であったり、心疾患を患っていたり、黄疸症状、仮死で生まれてきた場合、生まれてくるときに羊水を思い切り吸い込んでしまっている場合などです。いずれにしても、赤ちゃんがお母さんの胎内にいたときと同じような環境を保育器内で作り、その中で過ごしながら抗生剤の投与など赤ちゃん一人一人への的確な治療がおこなわれます。そして赤ちゃんの状態は24 時間監視されており、医師や看護婦も24時間体制で対応してくれます。

また、赤ちゃんがお腹の中にいるうちから超音波検査で問題が見つかった場合は、NICUの設備が整った病院であらかじめ入院して出産することもあり、その場合はNICUの医師が分娩に立ち会うこともあります。

NICUに赤ちゃんが入院したら

出産を終えたお母さんと赤ちゃんは、NICUに入院しても面会をしたりお世話をしたりすることができるケースもあります。NICUにいる赤ちゃんは抵抗力が弱いのでルールを守り、決められた時間に面会しましょう。また多くの病院で赤ちゃんを直接抱っこできる「カンガルーケア」を実施しています。さらに赤ちゃんの容体にもよりますが、直接の授乳はできないもののお母さんの母乳を飲ませてあげることができる場合もあります。退院は経過を見ながら判断されます。

NICUに入院することがあっても、お母さんがご自身を責めたり落ち込んだりする必要はありません。NICUではきめ細やかな手厚いケアがおこなわれている場所ですから、安心して医師や看護婦さんたちのアドバイス通り、お母さんとしてできることをやっていきましょう。お母さんは無理をせず、まずは自身のからだの回復にも気を配るようにしましょう。


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