オキシトシン

リスクもある陣痛促進剤オキシトシンの効果と副作用

オキシトシンとは、女性ホルモンの一種で母乳の分泌を促すホルモンですが、子宮収縮を促す働きがあるため、陣痛促進剤としても利用されています。しかし、使用量を間違えると母子ともに重大な副作用が起きますので陣痛の手助けをする程度にごく少量から使用をするのが基本です。

オキシトシンってどんな薬?

 オキシトシンは女性の体の中で作られる女性ホルモンの一種です。オキシトシンは母乳を体外に出そうとする作用を持つホルモンですが、子宮収縮を促す作用もあり、出産の時には陣痛促進剤として使われているお薬です。

陣痛促進剤はどういった時に使うものなのか

 オキシトシンなどの陣痛促進剤は子宮の収縮を強くするために使われるお薬です。長時間微弱な陣痛でお産が長引いた際や、破水したのになかなか陣痛が起こらない、予定日が過ぎてもなかなかお産が始まらず胎盤の機能低下が見られるなど、検査で軽度の子宮収縮を起こす必要がある場合に使用されます。
 また、胎盤機能が悪化したり、子宮内感染の恐れがある場合や胎児の臓器不全など妊娠状態を継続できなくなった場合にもオキシトシンが使用されることがあります。
 投与に関しては妊婦さんの過去の病歴や帝王切開・子宮手術の既往、オキシトシンに過敏症のある方、内臓に障害のある方や胎児が仮死状態の疑いのある場合には使用できません。

 人工的に陣痛を起こして自然な出産を促すお薬ですが、個人的な理由(クリスマスやお正月に生みたい、早生まれにしたいから3月中に生みたいなど)での使用は行いません。

 陣痛促進剤使用時には本人に同意書を記入してもらいますが、少しでも不安に思うことがあれば担当医に自分や赤ちゃんの現在の状況やなぜ使わなければならないのか、リスクなどをきちんと聞いて納得してからサインするようにしましょう。

個人差はありますが副作用が出る場合もあります

 オキシトシンなどの陣痛促進剤を利用した場合、個人差はありますが、陣痛が促進されることによって自然な出産が行えます。
人によっては過強陣痛といった副作用が現れることがあります。過強陣痛は陣痛が強くなりすぎ子宮破裂や頸管裂傷、胎児ジストレス(胎児仮死)などを引き起こすことがあります。その他に分娩後出血、過敏症や嘔吐、不整脈や注射後に一過性の血圧降下・上昇等といった症状が現れる場合があります。このような副作用が現れた場合は医師により適切な処置が行われます。

 重大な副作用を聞くとどうしても怖い、悪い薬といったイメージが浮かぶかもしれませんが、陣痛促進剤を利用すれば微弱陣痛などで難産になることを回避できます。投薬時も陣痛の強さや妊婦さんの状態、分娩の進行状況を把握し、随時薬の投与量を調節することで過強陣痛の発生を防ぎ、副作用の発生を防ぐことができます。


2015/11/06

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