過期産

予定日が近づいたら・・・過期産・過期妊娠とは?

予定日が近づくとママも周りもドキドキですが、赤ちゃんはなかなか予定日きっかりに産まれて来てはくれません。予定日を過ぎたら赤ちゃんはどうなるの?ママはどうすればいいの?過期産・過期妊娠について勉強しましょう。

過期産と過期妊娠

出産予定日から2週間以上を過ぎてもお産にならない状態が「過期妊娠」、2週間以上遅れてお産になることを「過期産」と言います。
ただし、出産予定日が実はもっと先だったという場合はこれに当てはまりません。月経周期28日で計算した場合、もともとの周期が長い人や何らかの原因で排卵が遅れた場合は、本来の出産予定日はもっと先ということになるからです。
また、赤ちゃんの発育や妊婦さんの身体の準備がゆっくりの場合は、結果的には過期妊娠・過期産になりますが問題はありません。

いずれにしても個人差があるため、予定日を過ぎたら医師の指示を受け、必要な検査を受けます。

赤ちゃんは大丈夫?過期産・過期妊娠のリスク

過期産・過期妊娠のリスクは何でしょう?胎盤の機能低下と羊水の減少があげられます。
妊娠満期の終わり近くにさしかかると、胎盤は縮み始めます。そのため胎児への酸素と栄養の供給が減ってしまい、胎児機能不全を引き起こしたり、体重が減少したりしてしまう場合があります。

予定日を過ぎてくると胎盤の血流量が減り赤ちゃんへの栄養供給が減りおしっこの量も減少するために羊水の量が減少します。羊水は赤ちゃんのおしっこや羊膜の分泌液から成り立ち、赤ちゃんが羊水を飲んで消化器系に吸収することで均衡が成り立っています。羊水が減少すると、赤ちゃんは子宮口やへその緒に圧迫されると同時に、外部からの刺激に弱くなります。分娩の際に危険を伴いますし、赤ちゃんの命綱であるへその緒にも影響を及ぼします。

その他にも羊水が濁りやすい、胎児仮死の頻度が上がる、生まれてから呼吸不全(胎便吸引症候群)になりやすい、などがあげられます。いずれのケースも胎内環境の悪化により、呼吸が苦しくなることや、苦しくなったために赤ちゃんが排便したことによって起きる症状です。
出産時に赤ちゃんに危険が及ぶ場合が多いため、帝王切開も多くなります。

過期妊娠の対処と、過期産の症状

明らかに胎盤の機能が低下していたり、赤ちゃんの心拍に異常が見られたりする時は、陣痛を誘発します。陣痛促進剤による分娩誘発や、帝王切開による分娩になる場合もあります。

過期産児は皮下脂肪がなく痩せ気味で、皮膚は黄色く染まって乾燥し、手のひらや足の裏がシワシワなのが特徴です。
羊水中に胎便がみられ、赤ちゃんがぐったりしている場合は、気道から胎便を吸引するために、気管にチューブを挿入します。
過期産児は低血糖の傾向があります。これは足りない栄養を補うために、自分の貯蔵していた脂肪と糖質を消耗してしまうからです。低血糖を防ぐために、ブドウ糖溶液の静脈内投与や乳児用調合乳を頻繁に与えます。

問題がない赤ちゃんでも、体重が少ない場合が多いため、十分な栄養を与えて適正な体重に追いつく努力が必要です。

避けられるならば、過期妊娠・過期産にならない方がよいでしょう。
医師も過期妊娠にならず出産できるよう、赤ちゃんと母体のために全力を尽くしてくれるはずです。予定日を過ぎても、検診を受けて赤ちゃんが元気ならば問題はありません。心配な場合は、検診の際に医師によく相談しましょう。


2015/11/09

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