帝王切開

赤ちゃんとママを守るため!帝王切開になる理由とは?

帝王切開分娩は増加しており、今では20%の赤ちゃんが帝王切開で生まれてくるそうです。では、どんな時に帝王切開が適応されるのでしょう?

予定帝王切開となるケース

帝王切開には、予定帝王切開と緊急帝王切開があります。予定帝王切開は、事前の検診や検査で経膣分娩が難しいと判断された時に行われます。説明を受けた上で手術日を決め、入院して帝王切開手術を受けます。

予定帝王切開となる理由は、赤ちゃん側の理由・ママ側の理由の二通りがあります。
赤ちゃん側の理由は、胎児の位置と大きさです。一般に言われる「逆子」は経膣分娩をする場合もありますが、安全性が高いことから帝王切開を選択する人が多いです。横位の場合は陣痛が始まると頭位に戻ることもあるので、38週になる前の検診で判断します。
また、超音波検査で胎児の推定体重が4000gを超える場合にも帝王切開になる場合があります。反対に小さすぎて胎盤機能の低下が考えられる場合も、帝王切開が選択されることがあります。

ママ側の理由で帝王切開になる可能性が高いのは前置胎盤、児頭骨盤不均衡(CPD)です。前置胎盤は胎盤の一部が子宮口にかかっている状態のことで、陣痛が始まって子宮口が開きかけると胎盤と子宮の間の毛細血管が破れて大量出血の危険性があります。同じような理由で低置胎盤も帝王切開になる場合があります。
児頭骨盤不均衡は、骨盤腔に比べて胎児の頭が大きい場合です。陣痛前の検査で経膣分娩が困難だと判断された場合、帝王切開になります。
この他に多胎妊娠、感染症、既往症、前回出産が帝王切開などの場合に、予定帝王切開が選択されます。

緊急帝王切開になるのはどんな時?

緊急帝王切開となる場合は、出産中に赤ちゃんあるいはママが危険な状態になった時や、陣痛が来ても何らかの理由で分娩が進まず経膣分娩を期待できない時です。
赤ちゃん側の理由としては胎児機能不全、臍帯下垂・臍帯脱出があります。胎児機能不全の場合は、お産の進み具合によっては吸引分娩か鉗子分娩で、経膣分娩にする場合もあります。臍帯下垂・臍帯脱出の場合は、赤ちゃんに酸素が送られにくくなり急速に危険な状態になることがあるため、緊急帝王切開の適応となります。

ママ側の理由は重度妊娠高血圧症候群・常位胎盤早期剥離があげられます。母体に危険が及ぶ可能性が高いため、緊急帝王切開となります。また分娩がなかなか進まない場合、母体の疲労や胎児機能不全の可能性もあるため、状況を見て緊急帝王切開になります。

いずれの場合も、赤ちゃんと母体の安全を考えた上の選択です。緊急帝王切開の場合、心の準備ができておらずパニックになったり、経膣分娩ができなかったことで落ち込んだりするママもいるようです。しかし、現在では5人に1人が帝王切開で出産しているそうです。経膣分娩でなくても、ママがお腹を痛めて赤ちゃんを産むことには変わりはありません。帝王切開分娩になる可能性も覚悟の上で、落ち着いて出産準備を進めましょう。


2015/11/17

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事の監修/執筆

専門家監修記事