帝王切開

知っていてよかった!帝王切開分娩の流れと産後ケア

赤ちゃんとママの安全のため、検診の結果から予定帝王切開分娩になることがあります。また、経膣分娩の予定でも出産の際に何らかの理由で、緊急帝王切開になる場合があります。そんな時にパニックにならないためにも、帝王切開分娩の流れと、手術後のケアについて知っておきましょう。

帝王切開分娩の流れを知りたい!

帝王切開は手術ですから、事前に準備があります。予定帝王切開の場合、ほとんどの産院では前日に入院します。検査や手術の詳しい説明、麻酔科医の診察を受け、同意書を提出します。手術に備えて21時以降は絶食します。
緊急帝王切開の場合も同様の準備をしますが、緊急度が高い場合は説明だけ受けてすぐ手術開始というケースもあります。
麻酔は全身麻酔、腰椎麻酔、硬膜外麻酔のいずれかになります。全身麻酔は点滴を使用するので効き目が早く、緊急帝王切開の場合に使用されます。腰椎麻酔・硬膜外麻酔は背中の脊椎から麻酔を投入し、下半身に麻酔をかけます。意識はあるため、赤ちゃんの産声を聞くことができ、対面することもできます。

切開の方法は二通りあり、下腹部の皮膚を縦か横のどちらかで切ります。どちらの方法で切開するかは、施設や医師の方針・赤ちゃんや母体の状態・緊急度によって選択されます。縦の場合はお臍の下、横の場合は恥骨上で15cm前後の切開です。
手術開始から約5分後に、赤ちゃんが誕生します。手術時間は30分~60分ほどです。
赤ちゃんが誕生した後は、胎盤を取り出し、子宮内をきれいにした後縫合します。この時、腰椎麻酔・硬膜外麻酔の場合でも全身麻酔に切り替えたり、睡眠薬を投与したりする場合もあります。

縫合には医療用ステープラーを使う方法と、糸を使う場合があります。医療用ステープラーは、針を抜く時の痛みをあまり感じません。糸の場合は、最近では溶けるものを使うことが多いようです。

傷の痛みは?術後の育児に影響は?

傷の痛みが続く期間は個人差が大きいですが、1~2日は子宮収縮と重なって強い痛みを感じる場合があります。最近では帝王切開でも安静期間は短く、血液が下半身でうっ血しないように、麻酔が切れたら下半身を動かします。二時間後に飲水、手術翌日から食事ができるところもあります。経過が良けれは、二日目以降は経膣分娩の妊婦さん同様に動けるようになります。

傷跡は産後二週間ほどで大きな痛みは取れ、落ち着いてくるようです。人によってはかゆみやピリッとした痛みを感じるようですが、時間が経つに連れて緩和します。傷口は縦よりも横の方が目立ちにくいようですが、妊婦さんの体質にもよります。ケロイド状になりやすい体質の場合は、予防するクリームなどもあるので医師に相談しましょう。手術後時間がたっても傷口が気になる人は、皮膚科や形成外科に相談するとよいでしょう。

かつては二週間ほど入院した帝王切開ですが、現在では一週間前後の入院期間の産院が多いようです。術後に寝たきりということも減り、母子同室やシャワーの使用ができる施設も増えています。帝王切開分娩について不安な点は医師や助産師に相談し、落ち着いて出産に挑めるように準備しておきましょう。


2015/11/17

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