便秘・痔

出産後、悪化した痔…腫れがひどいがよい改善策は?

女性は冷え性の人が多く痔になりやすいようですが、妊娠・出産を機に症状がさらに悪化することも少なくありません。産後、痔がひどくなり痛みが強いという相談に、医師や看護師さんたちのアドバイスとは。

ママからの相談:「もともとあった痔が、さらに悪化。腫れて肛門内に収まらない」

元々あった痔が、産後に悪化してしまいました。退院時に念のため薬をどっさりいただきましたが、お尻から出る痔が腫れあがってしまい、触った感じは小さい握りこぶし程度に感じます。痛くて軟膏も入れられず、もちろんお尻にも入りません。お風呂で温めて少し押さえ入れ、入浴後に軟膏を頑張って入れています。病院に行った方がよいのはわかっていますが、赤ちゃんを連れて痔の診察はつらいです。 (30代・女性)

妊産婦の約3人に1人が痔の経験者

妊娠中の便秘や出産時のいきみなどが原因で、痔になる妊産婦さんは少なくありません。主に切れ痔や、いぼ痔が多いようですが、いぼ痔が腫れて肛門の外に出てくると強い痛みを伴うようです。

妊産婦の2~3人に1人が痔を経験しているようです。妊娠中の便秘や、お腹が大きくなり静脈がうっ血することが原因で痔になりやすく、妊娠中に痔の症状がなくても出産時に強くいきむことで肛門に負担がかかり、痔核が外に出たり裂けたりすることがあります。また、産後は授乳による水分不足のため便秘が起こり、痔になりやすいです。(内科医師)
産後に多いのは切れ痔(裂肛)といぼ痔(痔核)です。切れ痔は便秘で硬くなった便を出すときに肛門が裂け、排便時の痛みや少量の出血を伴い進行すると肛門が狭くなることもあります。いぼ痔は血流悪化により肛門周辺がうっ血し、いぼ状の腫れができます。肛門の外側にできて排便時に痛む外痔核と肛門より内側にできる内痔核があり、内痔核が悪化するといぼが常に肛門の外に出ている脱肛となり、少しの刺激でも痛みを感じます。 (内科医師)

下半身を冷やさず、血行をよくする

肛門周辺の血流悪化を防ぐため、特に下半身を冷やさないようにしましょう。また日頃から肛門に力を入れる運動を取り入れ、軟膏も引き続き使用してください。

肛門に収まらないなら病院を受診した方がよいですが、行けないなら自宅でできることで対応しましょう。お風呂では湯船に浸かり痔をやわらかくしてから肛門に押し込み、収まったらそのままの状態で肛門にきゅっと力を入れて、肛門を引き締めてください。普段の生活でも、肛門に力を入れる運動を心がけましょう。(産科看護師)
排便後は座浴をしてから痔を押し込むようにし、便秘しないよう水分や繊維質を多めに摂りましょう。下半身を冷やさないように足腰の運動を行って血行をよくし、軟膏は決められた用法・用量を守って使用してください。(産科看護師)
下痢や便秘をしないように産後でも内服できる下剤をもらう、血流改善のためお風呂にゆっくり入る、身体を冷やさない、ステロイド入りの痔の薬を処方してもらうなどで対応してみてください。それでもつらいなら日帰り手術ができる病院もあるので、手術をしてしまった方が楽かもしれません。産後1カ月以上経過していれば手術できることが多いです。(内科医師)

肛門内に戻らないほど腫れてしまうと、痛みも強いと思います。下半身を冷やさない、便秘しないように気をつけるなどしても改善されないなら、やはり病院を受診した方がよいかもしれません。


2015/10/18

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