風疹

2015/10/18

風疹の抗体が減少…次の妊娠のために予防接種が必要?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

風疹の抗体が減少…次の妊娠のために予防接種が必要?

妊娠中の風疹は胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。抗体は時間とともに減っていくため、1人目妊娠のときには十分だった抗体が2人目のときにはずいぶん減ってしまうということも。3人目の妊娠に備えて予防接種を受けるほうがよいかという質問に対し、専門家の皆さんは何とアドバイスしているでしょうか。

ママからの質問:「風疹の抗体について」

1人目を妊娠したとき、風疹の抗体が32あり、安心して出産しましたが、4年後2人目を妊娠した際、十分にあると思っていた風疹抗体が16しかなく、びっくりしました。不安に思い風疹の抗体の件を病院の先生に相談したら、「抗体はあるので大丈夫」とのことでした。これから先、3人目を妊娠したときのため、風疹の予防接種はやはり受けた方がよいのでしょうか。(30代・女性)

風疹の抗体値が重要な理由

妊娠中に風疹にかかると、子どもが先天性風疹症候群になってしまう可能性があります。風疹の抗体検査や予防接種の目的は、そのようなリスクを減らことです。

妊婦、特に妊娠初期の女性が風疹にかかると、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、精神運動発達障害などの症状をもった、先天性風疹症候群の児が出生する可能性があります。また、風疹にかかるとまれに脳炎、血小板減少性紫斑病、溶血性貧血などの重症な合併症を起こすことがあります。(内科医師)
風疹の予防接種を行う主な目的は、妊婦が風疹にかかることによって生まれてくる赤ちゃんが先天性風疹症候群にならないように、またそのような心配をしながら妊娠を続けることのないように、あらかじめ予防することです。(内科医師)

抗体が減っている場合は早めの接種がおすすめ

十分な抗体価がない場合は、接種をして増やしておくのが理想のようです。妊娠中は接種できないうえ、接種後2カ月は避妊する必要があるため、3人目を望んでいるのであれば計画的な接種がベストです。

抗体価が8以上ですと、抗体ありと判断されますが、感染を防ぐためには、十分な抗体価が必要です。すでに抗体を持っている方でも、予防接種は受けられますから、抗体が減ってきているのでしたら、早めに接種することをおすすめします。また、家族内感染を防ぐために、お母さんだけでなく、他のお子さんや、ご主人も抗体がなければ接種をおすすめします。(産科看護師)
風疹ウイルスワクチンは、生ワクチンで軽く風疹に感染している状態にして抗体を作るので、その後2カ月間の避妊が必要なので注意してください。(内科医師)

妊娠中に風疹にかかると、先天性風疹症候群といって胎児に深刻な影響が及ぶ場合があります。妊娠中は接種できず、接種後2カ月は妊娠できないので、抗体が足りない場合は計画的に接種を行い、次の妊娠に備えましょう。


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