便秘・痔

2015/10/19

快便から産後、便秘に…薬では下痢になるし、どうすれば?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

快便から産後、便秘に…薬では下痢になるし、どうすれば?

産後便秘に悩まされるようになったという女性は、少なくありません。自分なりに対策はしているものの効果はなく、今まで味わったことのない便秘との付き合い方がわからないという相談に対し、専門家の皆さんは何とアドバイスしているでしょうか。

ママからの質問:「今まで快便だったため、産後の便秘に悩まされています」

出産するまでは毎日快便で、どちらかというと下痢する方が多かったです。しかし出産して退院して家に戻ったくらいから、便が出ていないことに気付きました。毎朝水を飲んで繊維のあるものを食べても、なかなか毎日出ず、出るときも硬くて時間がかかりました。そして1週間くらいすると強烈な腹痛に悩まされました。味わったことのない便秘にどうやって付き合っていったらいいかわかりません。薬を使うと下痢で苦しみます。(30代・女性)

正しい水分補給と食物繊維摂取を

母乳栄養の場合は、水分が不足しがちとのこと。また、食物繊維は、ただやみくもに摂ればよいものではなく、水溶性と不溶性のバランスを考えて摂りましょう。

産後に便秘になる女性はとても多いです。理由は便を出すときに必要な肛門括約筋の筋力低下、出産時の肛門括約筋の損傷、出産時の傷、水分不足、食生活の変化、生活リズムの変化などです。(内科医師)
出産時の傷で便秘になる理由ですが、出産時の会陰切開や帝王切開の傷をかばうためにうまく力めなくなってしまうからです。また母乳は1日に600~800ml作られるので、意識して水分を多くとるようにしないと、水分不足になってしまいます。(内科医師)
母乳栄養でしたら、心がけていても水分不足になりがちですから、1日に2500mlを目安に多めに水分を摂るようにしてください。(産科看護師)
食物繊維には、水溶性と不溶性があります。どちらもバランスよくとる必要があります。水溶性は、果物や海藻に多く含まれています。不溶性はイモ類などの野菜に含まれ、腸の中で膨らみ、腸の動きをよくします。イモ類をたくさん食べても腸の動きはよくなりますが、水分を吸収するため硬い便になってしまします。目安として、水溶性1:不溶性2の割合で摂るようにしてください。(産科看護師)

運動、生活リズム、便秘薬

ストレッチや運動で筋力を上げること、決まった時間にトイレに行く習慣をつけることは、便秘の解消に有効です。また、身体に優しい便秘薬を処方してもらい、必要に応じて使用するとよいでしょう。

体調がいいときは、軽い運動を心がけること、なるべくお腹を冷やさないようにしてください。できれば毎日、決まった時間にトイレに行くようにしてください。便が硬いときは、肛門に馬油やオリーブオイルなどを塗ると、便のすべりがよくなります。(産科看護師)
市販の下剤は少量でも強く効いてしまったり、副作用もあるため、病院で相談して妊婦さんでも飲める便秘薬を処方してもらいましょう。よくあることなので恥ずかしくないです。また水分は多めに摂る、ヨーグルトや納豆などの発酵食品を意識して摂る、産後1か月以降は骨盤ベルトをしながら筋力を上げるストレッチや運動をしてみましょう。(内科医師)

産後、便秘に悩む女性は多いようです。母乳の場合は特に水分補給をしっかりと。また、正しいバランスで食物繊維を摂取しましょう。そして、運動やトイレリズムの確立に心がけるとともに、身体に優しい便秘薬を処方してもらいましょう。


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