B型肝炎

意見が分かれるB型肝炎の予防接種、受けさせるべき?

B型肝炎の予防接種は、任意で受けるかどうか決めることができます。受けるべきという意見と受ける必要はないという意見の間で迷っているというママからの質問に対し、専門家の皆さんは何とアドバイスしているでしょうか。

ママからの相談:「B型肝炎の予防接種を受けるかどうかについて」

今8カ月の男の子がいます。ある程度、予防接種が終わり落ち着いたのですが、B型肝炎の予防接種だけ受けるかどうか迷っています。病院によって、受けておいたほうがよいという所と、受けなくてもよいという所に分かれているので、どのようなときに必要な予防接種なのか教えてください。ママ友も、受けた人と受けていない人と半々に分かれているので、困っています。(30代・女性)

子どもの将来を考えて判断を

子どもを含め、知らない間に感染する可能性が少なくない肝炎。感染してしまうと将来、肝硬変や肝臓癌(がん)のリスクが。予防接種を受けさせるかどうか決めるにあたり、これらのことを真剣に考える必要があります。

任意の予防接種は、お母さん方の考えもありますし、必ず受けなければならないものではありません。B型肝炎の予防接種は、B型肝炎を予防するとともに、将来お子さんが肝硬変や肝癌になるのを予防してくれます。(産科看護師)
肝炎には複数の種類がありますが、B型、C型は血液や体液を通して感染します。予防するには、感染者の血液や体液に触れないことですが、誰が感染者か見た目では判断できないでしょうし、知らず知らずのうちに接触するかもしれません。一番の予防法はやはり予防接種です。受けるかどうかは両親の判断によりますが、お子さんのことを思うと、やはり受けた方がいいと思います。(産科看護師)
小児期の感染者は毎年500人前後いるといわれており、感染経路不明の感染の頻度も少ないとはいえません。思春期以降のパートナーからの感染も急増しています。知らない間に感染してしまうと、将来、肝臓癌のリスクもあります。(内科医師)

WHOも推奨、数年後には日本でも定期接種に

WHOや小児科学会などの機構も、B型肝炎予防接種の重要性を認めており、日本でも数年後には任意ではなく定期接種となる予定とのこと。数年後には受けることになるのであれば、今早めに受けることで免疫獲得率を上げることができるようです。

B型肝炎ワクチンは、現在は任意接種ですが、数年後には日本でも定期接種になる予定です。すべての乳児・小児と、これからパートナーを探す成人には全員おすすめのワクチンです。(内科医師)
WHO(世界保健機構)では生まれた後の全乳児に、そこで接種漏れになった場合は遅くとも思春期には接種を完了するように推奨しています。日本小児科学会もすべての乳児と思春期児に推奨しています。早期にワクチンを接種したほうが免疫獲得率が高いので、できるだけ早めに受けさせてあげてください。(内科医師)

B型肝炎の予防接種は、肝炎の予防だけでなく、子どもが将来、肝硬変や肝臓癌(がん)になるのも防いでくれます。WHOなどもその重要性を認め、子どもの接種を推奨しています。両親は子どもに接種を受けさせるかどうか決めるにあたり、これらの事実を考慮するとよいでしょう。


2015/10/20

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