おたふく風邪

おたふくの予防接種。大人になってからでも受けるべき?

大人になってからかかると、症状がひどくなると言われるおたふく風邪。大抵は幼少期にかかることが多いのですが、中には感染しないまま大人になる人もいます。成人してからでも予防接種を受けた方がよいのかどうか、看護師さんたちの回答とは。

ママからの相談:「おたふくの抗体がないが、子どもから感染することも考えて予防接種すべき?」

現在9歳の子どもの母親です。私の母の話では、私が子どもの頃「はしか」以外かかっていないと聞いたので、子どもがかかると自分にも感染するのではと心配になりました。発症せずにかかっていることもあると聞き検査をしたら、水疱瘡(みずぼうそう)は抗体がありましたが、おたふく風邪はありませんでした。今後子ども経由で感染した場合、大人の方が重症化するのでしょうか。子どもと2人分を自費で打つと高額ですが、早めに接種するべきでしょうか。(30代・女性)

40℃を超える発熱や腫れが長く続くことも

大人がおたふく風邪にかかると、通常より高い熱が出たり耳下線の腫れが長引いたりすることもあります。検査して抗体がなかったのなら、子ども経由でママが感染する可能性はあると看護師さんは説明しています。

おたふくやはしかなど、子どもの頃に感染する疾患には不顕性感染といって、知らず知らずのうちに感染しても症状が出ないまま抗体を作る場合があります。しかし、はっきりと抗体がないのなら、お子さんが感染した場合、ママにも感染する可能性はあります。(産科看護師)
一般的なおたふく風邪の症状は、38℃以上の発熱・耳下腺の腫れ・首や肩痛・倦怠感・咳・鼻水・腹痛や嘔吐・食欲低下ですが、大人の場合は40℃を超える発熱や、37℃台の微熱が続いたりすることがあります。また耳下腺の腫れがひどい場合は、1週間を過ぎても腫れが残ることもあります。(内科看護師)

女性は卵巣炎、男性は精巣炎になる可能性も

大人になってからおたふく風邪にかかると重症化しやすく、合併症も起こしやすいようです。女性が妊娠中にかかると流産などの危険性があり、男性の場合は精巣炎を起こすこともあります。

おたふく風邪は大人が感染すると、子どもより重症化しやすく合併症を起こしやすい傾向にあり、合併症の主なものは髄膜炎・脳炎・膵炎とどれも命に関わる疾患です。女性だと卵巣炎を起こし、さらに妊娠中の場合は低体重児や流産のリスクが高まり、男性だと精巣炎を起こすことがあります。今後、妊娠をお考えの場合、またそうでなくても早めに予防接種を行った方がよいでしょう。(産科看護師)
抗体のない成人がおたふく風邪にかかった場合、症状が重症化して高熱が出やすく合併症も起こりやすいです。症状が重症になると難聴・髄膜炎・髄膜脳炎・卵巣炎や精巣炎(まれに、心筋炎・膵炎・甲状腺炎・腎炎・肝炎・溶血性貧血)などが起こる可能性があります。自費で高額なワクチン接種は、たしかに負担ですが、ママが感染して症状が重症化する可能性を考えると、予防接種した方がよいのではないでしょうか。(内科看護師)

大人になってからのワクチン接種は、気が進まないこともあるかもしれません。しかし、おたふく風邪の場合は、大人がかかると重症化して合併症が起こる可能性もあるので、ぜひワクチンの接種を検討してみてください。


2015/11/01

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