おたふく風邪

2015/11/02

おたふく風邪は予防接種を受けずに、かかった方がいい?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

おたふく風邪は予防接種を受けずに、かかった方がいい?

おたふく風邪は大人がかかると、子どもと比べて重症化しやすい病気です。子どものうちにかかっておくのと、予防接種を受けること、どちらがよいのか悩むママからの相談に、看護師さんたちはどのように答えているでしょうか。

ママからの相談:「おたふく風邪は子どものうちにかかったほうがいいので、予防接種をしないほうがいい」

私が子どもの頃は「おたふく風邪は大人になってからかかると大変だから、子どものうちにかかっておいたほうがいいよ」といわれ、予防接種は受けていませんでした(実際、子どもの頃にかかりました)。現在では、周りでおたふく風邪の予防接種を受けている子はたくさんいますし、病院で推奨しているポスターも見かけます。任意ということもあって受けるべきかどうか迷っています。実際のところ、どうなのか知りたいです。(30代・女性)

おたふく風邪の合併症は、命に関わることも

なぜ予防接種を受けたほうがよいのか、また、おたふく風邪にかかるとどのようなリスクがあるのか説明してくれました。

おたふく風邪の合併症の主なものは、髄膜炎、脳炎、膵炎と、どれも命に関わる疾患です。また、女性ですと卵巣炎を起こし、妊娠中なら低体重児や流産のリスクが高まります。男性ですと睾丸炎を起こし、不妊症の原因になります。子どもが必ずかかるわけではありませんので、お子さんの将来を考えると、任意ですが予防接種を受けることをおすすめします。(産科・婦人科看護師)
おたふく風邪にかかると、一生に関わるような合併症を引き起こすリスクがあります。予防接種自体も絶対に安全というわけではないのですが、おたふく風邪にかかるよりはリスクは断然低くなります。おたふく風邪にかかって抵抗力がつく場合は、乳幼児医療などで無償、あるいは安く治療することができます。(看護師)

予防接種もおたふく風邪にかかるのも、どちらも抵抗力がつく

実際におたふく風邪にかかることと、予防接種を受けることは、抵抗力をつけるという点では同じことになります。

おたふく風邪にかかることと、おたふく風邪の予防接種を受けることとは、結果的には同じことになります。人間は生まれながらには、おたふく風邪を予防する抵抗力を持っていません。抵抗力をつけるには、おたふく風邪にかかってから免疫を手に入れるか、人為的におたふく風邪のウイルスを摂取させて抵抗力をつけるかになります。(看護師)

似た症状の病気で、おたふく風邪にかかったと思い込むと危険

おたふく風邪と同様の症状を引き起こす、別の病気もあります。その危険性について教えてくれました。

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)は、ムンプスウイルスによるもので、一度、感染すると抗体が作られ、二度と感染しないといわれています。ところがコクサッキーウイルスやサイトメガロウイルスに感染した場合、おたふく風邪と同様の症状が出るため、おたふく風邪に感染したと思いこみ、実は抗体ができていない場合もあります。大人になってから感染すると子どもより重症化しやすく、合併症を起こしやすい傾向にあります。(産科・婦人科看護師)

おたふく風邪に対する抵抗力を身につけるという観点でいえば、実際にかかるのと予防接種は同じです。しかし、おたふく風邪には命に関わるような合併症があり、不妊の原因になることもあります。予防接種を受けることで、それらのリスクを減らすことができるようです。


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