B型肝炎

B型肝炎の予防接種、大人でも受けておいた方がよい?

子どもが将来、肝硬変や肝癌(がん)になるのを防ぐため、近年では新生児のうちからB型肝炎の予防接種を受けるよう推奨されています。しかし、一度もワクチンの接種をせずに大人になった場合、今からでも接種した方がよいのかどうか、看護師さんたちに聞いてみました。

B型肝炎ワクチンについての相談:「大人になってからのB型肝炎ワクチンの必要性について」

今の子どもは任意でB型肝炎の予防接種があるそうですが、私は接種したことがありません。以前かかりつけ医に聞いたときは、海外に行く機会がなければ受けないのが一般的だといわれましたが、その後、別の看護師さんの話では、唾液などでも感染するから小児科では接種をすすめているということでした。大人になると、予防接種だけで病院に行く気にはならないのですが、海外に行く予定はなくても受けた方がよいでしょうか。(40代・女性)

感染すると家族や周りの人に移すことも

B型肝炎は、かかったとしても重篤な状態になることは少ないといわれています。しかし、自分が感染してしまうと、家族や周囲の人間に移してしまう恐れもあるので、接種するかどうかについてはよく検討の上、判断してください。

予防接種を受けるかどうかはその人の考え方次第ですので、接種する必要の有無については何ともいえません。「受けておいて損はない」と思う人もいれば、もし感染する機会が一生なかった場合は、「損をした」と思う人もいるでしょう。(看護師)
もし今後、出産など考えているのなら、胎児への感染もあるので接種した方がよいでしょう。もし子どもを生まないにしても自分が感染してしまった場合、家族や周囲への感染のリスクがないとはいえません。B型肝炎はあまり重篤な状態になることはありませんがが、症状が悪化しないともいいきれませんし、感染した際のリスクを考えると、予防接種を受けておくべきかもしれません。(看護師)
肝炎には複数の種類がありますが、ほとんどが血液や体液を通して感染します。予防するには感染者の血液や体液に触れないことですが、誰が感染者か見た目では判断できませんし、知らず知らずのうちに接触するかもしれないため、一番の予防法はやはり予防接種です。(呼吸器科看護師)

WHOでは、すべての新生児にワクチン接種を推奨

子どもにとっては将来的にメリットが大きいワクチンなので、日本では今のところ任意接種ですが、新生児から予防接種することが推奨されています。

B型肝炎の予防接種は、将来、肝硬変や肝癌からお子さんを守る大切なワクチンで、WHOでは、すべての新生児にワクチンの接種を推奨しています。予防接種は子どもも大人も間隔をあけて3回接種となり、任意のため費用はかかりますが、HBs抗原が陽性の母親から生まれた赤ちゃんは公費で接種できます。また0歳児については、今後、公費にて定期接種となる見通しのようです。(産科看護師)

現在は、新生児の時期からB型肝炎ワクチンの接種が推奨されており、子どもの将来を思って予防接種する人も増えてきたかもしれません。既に成人している方の接種の必要性については、看護師さんの意見を参考によくご検討ください。


2015/11/05

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