痙攣(けいれん)

医師により判断が異なる熱性けいれんの予防薬…使うべき?

熱性けいれん、身体への影響は心配ですが、けいれん予防薬の副作用も心配です。2カ所の小児科で異なる指導を受けたというママからの相談に対し、看護師さんたちのアドバイスとは。

ママからの質問:「熱性けいれん予防薬の使用について」

娘が1歳3カ月で突発性発疹の発熱で熱性けいれんを起こしたとき、かかりつけの小児科では熱性けいれんは怖くないので予防薬のダイアップを使わなくてもよいといわれました。その後、引っ越しをして先日、1歳8カ月で2度目の熱性けいれんを起こしました。今回の小児科では予防薬を使った方がよいといわれ、今後の判断に迷います。予防薬を飲んでからしばらく歩けなくなったり、食べ物を飲み込みにくくなったりしていたので、副作用も心配です。(30代・女性)

医師によって判断や方針が異なる

薬を使うかどうかは、医師や病院がそれぞれの方針に従って判断するとのこと。最初の小児科と2カ所目の小児科の指導が異なっていたのも、おかしなことではないようです。

熱性けいれんは、1度起こすと、半数近くの子が繰り返しやすくなります。小学生になる頃には、ほとんどが自然に改善されて、脳へ後遺症を残すのは稀です。熱性けいれんの場合は脳に障害を起こすことはないので、頻回に起こるけいれんでなければダイアップの副作用も考慮して、使わなくてよいと判断する医師もいるかと思います。(産科看護師)
治療薬の効果や副作用、また人間の自然治癒力などを考えて、その治療薬を使用するかどうするかという考え方は医師や病院の考え方・方針によって違ってくるものです。また、けいれんの程度や症状によっても、治療内容について病院ごとの治療方針が違うことがあります。(看護師)

時間や頻度により使用したほうがよい場合も

15分以上のけいれんや、繰り返すけいれんの場合は、予防薬を使うメリットが副作用のリスクより大きいと判断されることが多いようです。副作用を含め、医師とよく相談しましょう。

ダイアップは、けいれんが起きてから使用する場合もありますが、一般的には37.5度以上の熱発があった場合、けいれんの予防として使用します。ダイアップを使用した方がよい目安として、過去に15分以上のけいれんを起こした、また24時間以内にけいれんを繰り返した、1歳未満でけいれんを起こした、短期間でけいれんが起こることがあります。(産科看護師)
お子さんは2度のけいれんを起こしていますから、やはり使用した方がよいと思いますが、主治医に副作用について起こった症状をできるだけ細かく伝え、使用するか検討してください。また他の予防薬もありますから、相談してください。(産科看護師)
けいれんの時間が1分以内だと、けいれん薬の副作用を懸念して処方しないことが多いようです。しかし、15分近くの熱性けいれんが起こることもあり、その場合はたいてい、けいれん薬が処方されるでしょう。けいれんは身体的に大きな負担になりますし、その場合はけいれん薬の副作用などを気にしている状況ではありません。けいれん薬の必要性に関しては、お子さんのけいれんの状況をよく知る主治医の先生と相談されることが一番よいでしょう。(看護師)

けいれん予防薬の使用については、病院や医師によって方針や判断が異なります。けいれんが長時間にわたる場合や頻繁に起こる場合は、予防薬が処方されるケースが多いようです。薬の必要性や副作用について、納得がいくまで医師に相談するとよいでしょう。


2015/11/03

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